この記事では、「御無礼」と「失礼」の違いを分かりやすく説明していきます。
「御無礼」とは?
「御無礼」は「ごぶれい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手に対してぶしつけなふるまいをしたことを自ら認める言葉」という意味で、相手に対して礼儀をわきまえない行動をしたことを認めて言うことです。
2つ目は「目上の人に対して尊敬の念が足りない行動をしたと自覚する言葉」という意味で、自分より身分が高い人や、格式の高い場などで、雑なふるまいをしたことを認めて言うことです。
上記に共通するのは「自分の悪い点を自覚している」という意味です。
「御無礼」の使い方
「御無礼」は名詞として「御無礼します・しました」「御無礼を致す・致した」「御無礼を働く・働いた」などと使われます。
基本的み、相手に対してぶしつけやふるまいや、尊敬の念が足りないふるまいをした時に、自覚していることを表す言葉で、ビジネスや接客用語として使われます。
「失礼」とは?
「失礼」は「しつれい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人に接する際の心得がないこと」という意味で、人に対する配慮を持たないふるまいをすることです。
2つ目は「相手に対する礼儀に欠けること」という意味で、相手を敬う気持ちが感じられないふるまいをすることです。
3つ目は「他人の元を立ち去る時の丁寧な表現」という意味で、自分が先にいなくなることの非礼を詫びる言葉です。
4つ目は「人に何かを訊ねたり、頼みごとをする時に、軽く謝る為にかける言葉」という意味で、人に対して問いかけやお願いすることのひれを詫びる言葉です。
上記に共通するのは「礼を欠くこと」という意味です。
「失礼」の使い方
「失礼」は名詞・形容動詞として「失礼だ・である」「失礼する・した」などと使われたり、形容詞として「失礼な奴」などと使われたり、副詞として「失礼にふるまう」などと使われます。
基本的に、人に対する礼儀に欠けていることや、人より先に立ち去ることを詫びる言葉や、相手に質問やお願いごとをすることを詫びる言葉として使われます。
「御無礼」と「失礼」の違い
「御無礼」は「相手に対してぶしつけやふるまいや、尊敬の念が足りないふるまいをした時に、自覚していることを表す言葉」という意味です。
「失礼」は「人に対する礼儀に欠けていること」「人より先に立ち去ることを詫びる言葉」「相手に質問やお願いごとをすることを詫びる言葉」という意味です。
「御無礼」の例文
・『この度の御無礼をお詫び申し上げます』
・『お名前を間違えるとは大変御無礼を致しました』
・『うちの者が何か御無礼を致しましたでしょうか』
・『御無礼を招致で申し上げます』
「失礼」の例文
・『先輩に挨拶しないとは失礼な奴だ』
・『お先に失礼致します』
・『くれぐれも相手に失礼のない様にふるまって下さい』
・『失礼ですがどちら様でしょうか』
まとめ
今回は「御無礼」と「失礼」について紹介しました。
「御無礼」は「礼儀に欠けることを自覚している言葉」、「失礼」は「礼儀に欠けること」と覚えておきましょう。