この記事では、「仮名」と「偽名」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仮名」と「偽名」の違い
「仮名」と「偽名」の違いについて紹介します。
「仮名」と「偽名」の使い方の違い
「仮名」は、「自分として行動する時に使う仮の名前」に使われます。
人前に出る時に本当の名前ではなく、仮の名前で行動する時に使われる名前です。
「偽名」は、「本当の名前を言うべき所で使う違う名前」に使われます。
自分であることを人に知られたくない、自分の存在を隠したい時に使われる名前です。
「仮名」と「偽名」の英語表記の違い
「仮名」の英語表現は以下の通りです。
1つ目は「under a pseudonym」で、「仮名を使って」とい意味です。
“I usually posted comments under a pseudonym.”
(私は普段仮名を使ってコメントを投稿する)
2つ目は「nickname」で、「ニックネーム」と日本語化しています。
本来は「愛称」という意味ですが、「通称」「異名」という意味もあり、「仮名」としても使われます。
“I write a letter under nickname.”
(私は仮名で手紙を書いた)
「偽名」の英語表現は以下の通りです。
1つ目は「alias」で、「架空の名前」という意味です。
“He reserved a hotel under an alias.”
(彼は偽名でホテルを予約した)
2つ目は「a false name」で「偽の名前」という意味です。
“He had worked at a company under a false name.”
(彼は偽名で働いていた)
「仮名」の意味
「仮名」は「かめい」「けみょう」、または「かな」と読みます。
「かな」は全く違う言葉になりますので、「偽名」に対応する言葉として「かめい」の意味を紹介します。
意味は「本当の名前ではなく仮に付ける名前」です。
自分が何か行動する時に、本当の名前では不都合があったり、恥かしいと思う時に、仮の名前を使うことを言います。
基本的に人を騙すなど悪い意味ではなく、自分が人前に出る時に違う名前を使うことを表します。
「仮名」の使い方
「仮名」は、「ある行動をする時に、本当の名前ではなく仮に付ける名前」に使われます。
名詞・形容動詞として「仮名だ・である」と使ったり、「仮名を使う」「仮名で~する」などと使われます。
「仮名」は、不特定多数の人に個人情報を知られたくない時に使われることが多くなります。
最も多いのが、ネット上などでコメントを投稿する時に、仮の名前を使うことです。
あくまで本人として意思表示するのが目的であり、人を騙す目的ではありません。
「仮名」を使った例文
・『一言反対意見を言いたいと思ったので、仮名で投稿した』
・『ネット上では仮名を使ってやり取りしている』
・『ポスターの横に仮名でサインしておいた』
・『友達に仮名を使って電話した』
・『仮名でラブレターが届いたが、誰だかわからないのでは意味がない』
「仮名」の類語
・「ペンネーム」
「文章を書く時に使う、本当の名前以外の名前のこと」という意味です。
・「ハンドルネーム」
「インターネット上で活動する時に使う、本当の名前以外の名前のこと」という意味です。
「仮名」の対義語
・「実名(じつめい・じつみょう)」
「『仮名』に対する本当の名前を表す言葉」という意味です。
「偽名」の意味
「偽名」は「ぎめい」と読みます。
意味は「本当の名前を隠す為の、いつわりの名前のこと」です。
本当の名前ではないという点では「仮名」と同じですが、「偽名」の場合は全く意味が違います。
「偽名」は、「本当の名前を名乗らなければならないところで使ういつわりの名前」というニュアンスがあります。
自分であることを知られたくないだけではなく、自分の存在そのものを隠したい時に使われる名前です。
「偽名」の使い方
「偽名」は「本当の名前を使うべきところで使う、いつわりの名前」に使われます。
名詞・形容動詞として「偽名だ・である」と使われたり、「偽名で~する」と使われます。
「偽名」は、何かあった時に責任が発生する時に使われることが多くなります。
例えば、売買契約や予約、婚活など本当の名前を言うべきところで、自分の存在を隠そうとして使われる名前なのです。
「偽名」を使った例文
・『彼は偽名でアパートを借りていた』
・『彼女は偽名で結婚相談所に登録して、詐欺を働いていた』
・『偽名で海外に入国すれば当然逮捕されるだろう』
・『探偵が偽名を使って相手に接近した』
・『有名人同士のカップルが、偽名でホテルを予約していた』
「偽名」の類語
・「詐称(さしょう)」
「住所・氏名・職業などをいつわって言うこと」という意味です。
・「偽称(ぎしょう)」
「本当ではないにせの名称のこと」という意味です。
「偽名」の対義語
・「本名(ほんみょう)」
「『筆名・芸名・偽名』などに対する本当の名前を表す言葉」という意味です。
まとめ
今回は「仮名」と「偽名」について紹介しました。
「仮名」は「行動する際に使う仮の名前」、「偽名」は「本名を使うべきところで使う、いつわりの名前」と覚えておきましょう。