「物々しい」と「仰々しい」の違いとは?分かりやすく解釈

「物々しい」と「仰々しい」の違い生活・教育

この記事では、「物々しい」「仰々しい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「物々しい」とは?

「物々しい」「ものものしい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「重くていかめしい」という意味で、きびしくて重々しい様子のことです。

2つ目は「重要視し過ぎる」という意味で、必要以上に厳重に対応する様子のことです。

3つ目は「争いや紛争が起こりそうな態勢」という意味で、今にも何らかの混乱が起きそうな人員の配置や警備をしている様子のことです。

4つ目は「容姿・態度が堂々としている」という意味で、いかにも立場が上の様な威厳がある様子のことです。

上記に共通しているのは「厳重で緊張感がある」という意味です。


「物々しい」の使い方

「物々しい」は形容詞として使われたり、副詞として「話合いが物々しく行われる」などと使われたり、名詞として「町全体に物々しさを感じる」などと使われます。

基本的に、重々しい雰囲気のことや、今にも混乱が生じそうな雰囲気に使われる言葉です。


「仰々しい」とは?

「仰々しい」「ぎょうぎょうしい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「大袈裟である」という意味で、必要以上にものごとを大掛かりにする様子のことです。

2つ目は「話を盛っている」という意味で、明らかに誇張した内容が含まれている様子のことです。

3つ目は「立派で大した姿かたちをしている」という意味で、いかにも高貴で手間やお金がかっている格好をしていることです。

上記に共通するのは「実質に見合わない誇張を含む」という意味です。

「仰々しい」は当て字で、元は「業業しい・業々しい」「凝凝しい・凝々しい」と書かれていたのが変化したものです。

「仰々しい」の使い方

「仰々しい」は形容詞として使われたり、副詞として「仰々しくお辞儀する」などと使われたり、名詞として「仰々しさが鼻に付く」などと使われます。

基本的に、必要以上に大袈裟な様子や、大層立派なすがた形をしている様子に使われる言葉です。

「物々しい」と「仰々しい」の違い

「物々しい」「重々しい雰囲気」「今にも混乱が生じそうな雰囲気」という意味です。

「仰々しい」「必要以上に大袈裟な様子」「大層立派なすがた形をしている様子」という意味です。

「物々しい」の例文

・『サミットが開かれるので警備が物々しい』
・『事故現場は警察が大勢いて物々しい雰囲気だった』
・『ハイキング登山なのにやたらと物々しい姿で現れる』
・『家の前に物々しい門が立ちはだかっている』

「仰々しい」の例文

・『あの営業はあいさつが仰々し過ぎる』
・『結婚式に仰々しく着飾った人たちが集まる』
・『彼は身振り手振りを加えて仰々しく話す』
・『同僚から仰々しいメールが届く』

まとめ

今回は「物々しい」「仰々しい」について紹介しました。

「物々しい」「重々しいこと」「仰々しい」「大袈裟なこと」と覚えておきましょう。