女性のライフステージを表す言葉として、成熟期と更年期があります。
よく耳にするのは更年期ですが、どのような違いがあるのかを紹介します。
成熟期とは?
女性の成熟期は、18歳頃から45歳ぐらいまでをいいます。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌がピークに達する時期で、女性らしい体つきになるなど肉体的に成熟します。
妊娠や出産に適した体になりますが、成熟期の後半になるにつれ徐々に卵巣の機能は低下していきます。
また、成熟期は心身が安定する時期なので、エネルギッシュに活動できることが多いです。
ただし、仕事が忙しいなどストレスを感じたりすると、ホルモンバランスが乱れて体に不調が生じることもあります。
更年期とは?
女性の更年期は、個人差はありますが45歳から55歳ぐらいまでの10年間のことをいいます。
女性が閉経を迎えるのは50歳頃ですが、その前後の数年間を更年期と呼んでいます。
女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急激に減ってしまうので、体に様々な不調が生じることが多いです。
更年期障害と呼ばれるもので、めまいやほてり、ホットフラッシュ、動悸など様々な症状があります。
理由もなく気持ちが落ち込んだり、イライラしてしまうなどメンタルの不調が生じることもあります。
夜になかなか寝付けなかったり、眠りが浅くて起きてしまう等、不眠の症状を訴える人もいます。
更年期障害が起きる原因としては、ホルモンの分泌量の急激な変化に体がついていけず、脳が混乱して自律神経の働きに支障が出るためです。
自律神経は、呼吸や消化、血液循環、排せつなど様々な体の働きに関係しています。
そのため自律神経が乱れることで、不調が生じてしまうのです。
ただし、更年期障害は個人差が大きく、全く症状が出ない人もいれば起き上がれなくなるほど辛いという人もいます。
更年期障害は、ホルモン補充療法や漢方薬などで緩和できることもあります。
成熟期と更年期の違い
成熟期は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が安定しているので、生理も定期的に訪れます。
生理の周期は人によって異なりますが、25日~38日周期であれば正常とされています。
生理期間は、大体3日から7日程度です。
勿論、毎回同じ周期で生理が来るということは少なく、数日ずれたりすることも多いです。
更年期に入るとエストロゲンの分泌が減るので、生理周期が不安定になります。
閉経が徐々に近づいており、経血量が減っていきます。
また、人によっては更年期障害の症状が出ることもあります。
また、エストロゲンの分泌量が減ることで、ガンや動脈硬化による疾患などのリスクも増えるといわれています。
まとめ
成熟期は女性のライフステージにおいて、肉体的に最も成熟している時期です。
妊娠や出産に適しています。
生理も安定しています。
更年期に入ると徐々に閉経に近づき、エストロゲンの分泌量が減り生理が不安定になります。
更年期障害など体に不調が生じることもあります。