この記事では、「概して」と「概ね」の違いを分かりやすく説明していきます。
「概して」とは?
「概して(がいして)」とは、「大体(だいたい)において」や「一般に」と言う意味があります。
「概ね」とは?
「概ね(おおむね)」とは、ほとんどの部分がその状態であることを表しています。
また、「大旨」も「おおむね」と読み、「概ね」と同じような意味合いで使われます。
「概ね」と似ている言葉では、「主旨」、「大意」、「だいたい」、または「おおよそ」などがあります。
「概して」と「概ね」の違い
「概して」と「概ね」の違いを、分かりやすく解説します。
「概して」とは、大体においてと言う意味があります。
「概ね」は、ほとんどの部分がその状態であることを表しています。
「概して」と「概ね」はどちらも「だいたい」と言う意味がありますが、「概して」は「一般に」を表すのに対し、「概ね」の方は 「主旨」や「大意」と言った意味合いがあるので、この点が異なっています。
「概して」の例文
・『この会社では概して社食を利用する社員が多い』
・『この学校の生徒たちは概して挨拶がきちんとしている』
・『この地域では概して地域活動が盛んだ』
・『この国では概して主食にお米を食べている』
「概ね」の例文
・『両社の関係は現在も概ね良好です』
・『概ね以下のようになっている』
・『概ね次のとおりです』
・『概ね予想していた通りだった』
まとめ
「概して」と「概ね」はどちらも「概」の字が使われています。
「概」は「ようす」や「おもむき」などの意味があります。
「概して」と「概ね」は同じ漢字が用いられていますが、「概して」は「がいして」と読むのに対し、「概ね」は「おおむね」となるので、読み方を間違えないように気を付けましょう。
このように、日本語には同じ漢字が使われていても、違った読み方をする場合があります。
意味も似ているようで、異なることもあるので、それぞれの違いを知り、適切に用いるようにしたいものです。