「概ね」と「ほぼ」の違いとは?分かりやすく解釈

「概ね」と「ほぼ」の違い生活・教育

「概ね」「ほぼ」はどちらも同じような意味合いで使われていますが、具体的にはどのような基準で使い分けられているのでしょうか。

今回は、「概ね」「ほぼ」の違いを解説します。

「概ね」とは?

「概ね」とは、「それが大部分を占めているさま」を意味する言葉です。


「概ね」の使い方

あるもののうち同じ属性に分類されるものが大部分を占めているさまを表す言葉で、厳密に数えているのではなく大体の印象で判断するときに用いられる表現です。

大多数がどの程度を表すのかにはっきりとした基準はなく人によって個人差があります。

一般的には全体の8割から9割程度を占めている様子を指しますが、それ以外と比べたときに大多数であれば7割程度でも使われることがあります。


「ほぼ」とは?

「ほぼ」とは、「全てに近い状態」を表す言葉です。

「ほぼ」の使い方

あるものが全体の圧倒的多数を占めている様子を表す言葉で、細かい誤差を無視すれば全部と言い切っても過言ではないくらい全部に限りなく近い状態に対して用いられる表現です。

一般的には全部に限りなく近い状態のほか、全部だと思っているが正確な数字は確認しないとわからない時などに「ほぼ」という表現を用いて曖昧さを含ませておく形で用いられます。

「概ね」と「ほぼ」の違い

どちらも大部分を占めている様子を表す言葉ですが「概ね」が8割から9割程度を指すのに対し、「ほぼ」は全部に限りなく近い9割以上を指すという違いがあります。

小数に影響を受けないぐらい多数を占めているのが「概ね」、少数が誤差程度であり実質的に存在しないの同じ程度なのが「ほぼ」という違いでも区別されます。

「概ね」の例文

・『作業は概ねうまくいっている』
・『出来栄えには概ね満足している』

「ほぼ」の例文

・『ほぼ毎日ラーメンを食べている』
・『当選はほぼ確実だ』

まとめ

「概ね」「ほぼ」は程度の違いで使い分けられます。

どの程度の割合を表すのか正しく覚えておきましょう。