会話中に自然ではなく意図的に発言することを「くさす」と言いますか、それとも「おだてる」と言いますか。
この記事では、「くさす」と「おだてる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「くさす」とは?
悪意をもって悪く言うことです。
けなす、こきおろすとも言います。
腐らすという言葉の意味とも同じで、腐った状態にする、嫌気がさすようにするという意味もあります。
「おだてる」とは?
あることをさせようと意図的に人を盛んに褒めていい気にさせるという意味です。
「くさす」と「おだてる」の違い
「くさす」と「おだてる」の違いを、分かりやすく解説します。
「くさす」と「おだてる」は両方とも自然ではなく意図をもって故意に発言するという点では同じですが、どのような意図でありどのような発言内容であるかが正反対の意味になります。
「くさす」は悪意をもって発言し相手が嫌悪感を抱くように悪く言いますが、「おだてる」は相手に損をさせようとする悪意の場合と相手のためを思った善意の場合もあり、発言内容は相手の気分を良くするような褒め言葉です。
「くさす」と「おだてる」は対義語になります。
「くさす」の例文
「くさす」の例文を紹介していきます。
・『彼は私をくさすために監督が私を非難していたと嘘をつきました』
ライバルなど誰かを陥れようとするために言うのは悪意であり相手が気落ちするような内容であるため「くさす」になります。
「おだてる」には言い換えられません。
「おだてる」の例文
「おだてる」の例文を紹介していきます。
・『私は彼が頑張って宿題に取り組めるように字がきれいだねとおだてました』
「おだてる」は意図的であっても褒められることと同じなためやる気になったり気分が上がったりします。
疑り深い人はその意図を読み取ろうとしますが嫌な気持ちになる人はいないでしょう。
「くさす」に言い換えられません。
まとめ
「くさす」と「おだてる」は両方とも意図的に発言するという点では同じですが、どのような意図でありどのような発言かが違います。
「くさす」も「おだてる」も自分の思い通りに事が運ぶこともあれば、そうではないことも多くあります。
相手を誘導することは難しいため自然に思ったことを正直に話すように心がけましょう。