「目」と「眼」と「瞳」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「目」と「眼」と「瞳」の違いとは?生活・教育

「目」は物を見るのに必要なのは勿論、相手の感情を窺う時に注目するなど、コミュニケーション的にも特に重要な部分です。

「目」「眼」「瞳」など、「目」に関わる言葉も多いですが、意外と使い分けがわからない人も少なくありません。

この記事では、「目」「眼」「瞳」の違いを分かりやすく説明していきます。

「目」とは?

「目」はものを見るための器官や、その付属部位を指す場合に使う言葉です。

眼球自体も勿論「目」ですし、涙腺や視神経なども「目」として扱われますし、まぶたや目尻など、表に出ている顔のパーツも「目」と呼ばれます。

またものを見る時の目付きや、視力なども「目」と言われ、身体的な器官としてだけではなく、それに関する様々な行動にも使われる、多角的な意味を持つ言葉が「目」です。

言葉として内包する意味が多いので、「目」に関する言葉の中でも一番見る機会の多い文字と言えるでしょう。


「眼」とは?

「眼」もものを見るための器官を指す言葉ですが、特に眼球のことを指します。

文章で「眼」と出てきた場合は、眼球そのものや、眼差しのような眼球の動きを意味していると考えていいでしょう。

ただし医療関係になると意味が広がり、色や形を認識するための、視覚に関わるものも「眼」の範疇です。

例えば光を受け止める眼球だけでなく、それを脳に伝える視神経も「眼」の一部として扱います。

眼球が置かれる場所である眼窩などにも「眼」という字は使われますが、まぶたなどのものを見ることに直接関わらない部分は「眼」に含まれません。


「瞳」とは?

眼球の中でも直接光を受け止める部分、いわゆる黒目と、眼球の色がついている虹彩部分が「瞳」と呼ばれます。

より正確に言えば、虹彩部分は「瞳」ではなく、黒目の瞳孔部分だけが本来の「瞳」です。

ただし現在では、黒目部分だけを指して「瞳」と言うことはほとんどありません。

また文章や歌詞などの表現としては、音が一文字だけの「目」より、音が三文字ある「瞳」の方が使い勝手が良いので、「目」の代わりに「瞳」を使うことがあります。

例えば「瞳」を閉じるという文章は、「目」を閉じることの比喩的な言い換えです。

「目」と「眼」と「瞳」の違い

「目」は顔のパーツとしての「め」やその周辺を意味し、「眼」「目」の中でも眼球部分だけを指し、「瞳」「眼」の中から更に黒目や色のついた虹彩部分だけに限定して使われる言葉です。

文章として使われる場合はそれらの部位に対して対応した文字が使われます。

ただし「眼」は医学的には視覚に関する器官全般に対して、「瞳」「目」の情緒ある比喩的表現として使われることも多いです。

まとめ

「眼」「瞳」を、「目」「眼」を含むので、基本的に「め」を表す場合には「目」を使っておけば差し支えありません。

その上でより具体的にどの部分かを表現したかったり、情緒のある表現がしたいのなら、「眼」「瞳」を使うと有効でしょう。