この記事では、「輸送」と「運搬」と「搬送」の違いを分かりやすく説明していきます。
「輸送」とは?
人や物を運び送ることという意味があり、トラック輸送や飛行機輸送、鉄道輸送などの交通機関を使用したものだけでなく、パイプラインやコンベアーを使用したものも輸送に含まれます。
現在は幅広く使用されている段階ではありませんが、ドローンも輸送手段に含まれつつあります。
道路交通が発達する以前は河川を使い船によって荷物を輸送していました。
輸送距離はその乗り物によって輸送される距離、またはその人や荷物が輸送されるトータルの距離でトンキロという貨物の輸送量を表す単位では重量と距離をかけ合わせた単位も存在しており輸送実績を表すことが可能です。
鉄道ではレール輸送車というレールの上を走ってレールを運ぶ役割の車両もあります。
「運搬」とは?
大きな物や多くの物を目的地へ運ぶという意味で、限られた範囲内で行うのが特徴となっており、「工場の生産の場から出荷場まで運搬する」「倉庫から店へ運搬する」という使い方があり、人の手を使って運搬するという使い方をするケースがあるのが輸送との大きな違いとなっています。
運搬車という商品もありますが、農業などに使われる無限軌道の付いた350kgを積めるものや、公道を走らないタイプの小形の自動車タイプなどがあり、使用範囲が想定しやすいでしょう。
なお、自動車を輸送するキャリアカーを自動車運搬車というケースが有り、こちらは工場から販売店など決められたコースを走っています。
「搬送」とは
交通手段などを用いて、運び送ることですが、担架で搬送されるという言葉のイメージが強くなっています。
搬送用コンベア、鉄道車両を製造する際においての車体搬送装置などの言葉もありますが実際に使用されているケースのほとんどが病院にかかわる搬送と言えるでしょう。
担架による搬送、救急車による搬送、医療ヘリによる搬送と医療においての搬送という言葉は交通手段を問わず使用されています。
「輸送」と「運搬」と「搬送」の違い
「輸送」と「搬送」は人や物を移動させるという意味合いで使われますが、「搬送」は病院に搬送するという言葉で使われ、病人やけが人を運ぶ使い方が多くなっています。
ただし、工場内での搬送などの使い方もあり、比較的狭い範囲内での移動を搬送と呼ぶケースはあります。
「輸送」と「運搬」は物を運ぶという意味合いでは近いものがありますが、運搬は人の手によるものが含まれ、輸送より運搬のほうが移動する目的地が限定されているケースが多くなっています。
輸送という言葉は最も距離が長い移動に使われるとイメージできます。
まとめ
「輸送」と「運搬」と「搬送」はどれも運ぶという意味合いの言葉ですが運搬は人を運ぶという意味合いではあまり使われず、搬送は病院へ人を運ぶという意味合いで多く使われ、輸送は様々な場所へ人や物を運ぶという意味合いで使われています。