この記事では、「要請」と「依頼」と「照会」の違いを分かりやすく説明していきます。
「要請」とは?
「要請」とは、必要なこととして、実現を願い求めることを言います。
「もし、良かったら〇〇して欲しい」というニュアンスではなく「必要なのでお願いします」ということになります。
「要請」は乞い求めるという意味で「命令」のような強制力はありません。
必ずしも相手側から実現してもらえるというわけではないと覚えておきましょう。
つまり強く「要請」しても却下、拒否、放置されることもあるわけです。
「援助を要請するも無視された」「先方から一日も早く来て欲しいと要請された」「遠慮せず、強気で要請しなさい」などと使います。
「依頼」とは?
「依頼」とは、他人に用件を頼むこと、他人に頼ることという意味があります。
仕事においての「依頼」とは仕事を引き受けてもらうという意味ですので、無料ではありません。
「依頼」すればそれなりの代金が生じるわけです。
しかし、親しい人同士の「依頼」とは、ちょっとしたお願いごと、頼るといった意味合いで使うことが多いでしょう。
お礼として気持ち程度の品物を渡すなどはあるかもしれませんが、仕事のようにお金を払って何かをしてもらうという意味に限定されません。
また他人に頼る気持ちを「依頼心」と言います。
「探偵に調査を依頼した」「先生に講演を依頼すると、快く引き受けてくれた」「依頼心が強くて困る」などと使います。
「照会」とは
「照会」とは、問い合わせて確かめるという意味になります。
銀行の通帳にいくらお金が入っているか確かめることを「残高照会」と言います。
これは人に直接聞くわけではありませんがATM、インターネットなどを使って問い合わせて確かめるということですから、意味としては同じです。
「友達の現住所を実家に照会する」「身元照会の手続き」「照会の結果、彼女は在籍していなかったことがわかった」などと使います。
「要請」と「依頼」と「照会」の違い
「要請」と「依頼」と「照会」の違いを解説します。
この三つの言葉は、人に何かをお願いするという意味合いが共通しています。
しかし、それぞれの言葉の意味は違いますので混同しないように気をつけてください。
「要請」とは必要があることとして実現を願い求めることを言います。
必要があるというのは、自分にとってという意味ですから必ずしも願いが叶えられるわけではありません。
自分勝手な「要請」であれば相手から拒否されるでしょう。
「依頼」とは他人に用件を頼むことという意味になります。
仕事においては代金を払いますが、親しい人同士であれば単純に「頼る」だけという意味の場合もあります。
「照会」とは相手側に問い合わせてある物事を確かめるという意味になります。
簡単に言えば「知りたいことを教えてください」というのが「照会」です。
このように、それぞれの言葉の意味が違いますので、ふさわしい言葉を選び使うようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「要請」と「依頼」と「照会」、それぞれの言葉の違いを解説しました。
どの言葉も人に「お願いをする」という意味合いがあります。
それぞれの意味を理解して使い分けていきましょう。