この記事では、「漏れる」と「溢れる」と「零れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「漏れる」とは?
「漏れる」は「もれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「物質や音声などが隙間から外へ出る」という意味で、内側にあるものが少しだけ外へ出ることです。
2つ目は「秘密などが他に知れる」という意味で、隠していたことが外部に伝わることです。
3つ目は「ある対象から外れること」という意味で、その範囲に含まれないことです。
4つ目は「当然あるべきもおが抜けていること」という意味で、手違いや勘違いなどによりあるべきものが抜け落ちることです。
上記に共通するのは「少しだけ外れる」という意味です。
「漏れる」の使い方
「漏れる」は動詞として「漏れる・漏れた」と使われたり、副詞として「漏れて濡れる」などと使われたり、名詞として「漏れがある」などと使われます。
基本的に、気体や固体、音声などが隙間から少しだけ外に出ることや、ある範囲からそれだけ外れることに使われる言葉です。
「漏れる」の例文
・『両手の隙間から水が漏れる』
「溢れる」とは?
「溢れる」は「あふれる・もれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「液体などがいっぱいになり、外に出ること」という意味で、水や涙などが容器や範囲を超えて外に出ることです。
2つ目は「人や物がある場所に入りきれずにはみ出すこと」という意味で、人や物が多すぎて収まらない様子ことです。
4つ目は「気力に満ちている」という意味で、エネルギーや勢いに満ちている様子のことです。
上記に共通するのは「多すぎて外に出る」という意味です。
「溢れる」の使い方
「溢れる」は動詞として「溢れる・溢れた」と使われたり、副詞ととして「溢れて広がる」などと使われたりします。
基本的に、人や液体などが多すぎてしまい、ある範囲に収まり切れず外に出る様子に使われる言葉です。
「溢れる」の例文
・『コンサート終了後に歩道が人で溢れる』
「零れる」とは?
「零れる」は「こぼれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「液体や固体が、隙間などから外に出て落ちること」という意味で、液体や粉末などが、容器から外に出て下に落ちることです。
2つ目は「隠れていたももがあるきっかけで現れる」という意味で、自然現象など形のないものが思いがけなく見えたり聞こえたりすることです。
3つ目は「感情が外に出る」という意味で、喜怒哀楽や雰囲気などが分かる様になることです。
上記に共通するのは「ぽろりと出る」という意味です。
「零れる」の使い方
「零れる」は動詞として「零れる・零れた」と使われたり、副詞として「零れて落ちる」などと使われます。
基本的に、液体や固体、自然現象が隙間などから外に出て落ちることや、人の感情や雰囲気などがぽろりと外に出ることに使われる言葉です。
「零れる」の例文
・『コップからミルクが零れる』
「漏れる」と「溢れる」と「零れる」の違い
「漏れる」は「気体や固体、音声などが隙間から少しだけ外に出ること」「ある範囲からそれだけ外れること」という意味です。
「溢れる」は「人や液体などが多すぎてしまい、ある範囲に収まり切れず外に出る様子」という意味です。
「零れる」は「液体や固体、自然現象が隙間などから外に出て落ちること」「人の感情や雰囲気などがぽろりと外に出ること」という意味です。
まとめ
今回は「漏れる」と「溢れる」と「零れる」について紹介しました。
「漏れる」は「少しだけ外に出る」、「溢れる」は「多すぎてはみ出る」、「零れる」は「ぽろりと出て落ちる」と覚えておきましょう。