この記事では、「老人」と「高齢者」と「後期高齢者」の違いを分かりやすく説明していきます。
この3つの言葉にはどのような意味と違いがあるでしょうか。
「老人」とは?
「老人」は「ろうじん」と読みます。
「老人」は「年を取った人。
年寄り」という意味があります。
特に「老人」の法律的な定義はないものの、65歳以上に対して、老人向けの施策が取られることが多くなっています。
身近にいる年を取った人のことは、「年寄り」と呼ぶことが多く、「老人」と呼ぶ場合は、改まった場合が多くなります。
「老人ホーム」のように、複合語を作る場合も「老人」という言葉を使い、「老人福祉」などという言葉もあります。
「老人」の言葉の使い方
ある程度年を取った時に、自分のことを思い、「すっかり老人になってしまった」などと呟くかもしれません。
また、人生の最後について考える場合、「老人ホームに入居しよう」などと発言するかもしれません。
「高齢者」とは?
「高齢者」は「こうれいしゃ」と読みます。
「高齢者」は「年老いた人。
年齢が高い人」という意味があります。
「高齢者」について、「高齢運転者標識」においては、70歳以上と定義されています。
また、「後期高齢者医療制度」においては、65歳以上の人に対して「高齢者」と呼んでいます。
さらに「世界保健機構」では、65歳以上を「高齢者」と呼びます。
「高齢者」の言葉の使い方
70歳を超えた人が、そろそろ運転免許証を返納しようと感じたとき、「高齢者になったし、免許を返納しよう」などという文章を作ることができます。
他にも、「高齢者だからと言って、自宅に閉じこもらないようにしよう」となどという文章にできます。
「後期高齢者」とは
「後期高齢者」は「こうきこうれいしゃ」と読みます。
「後期高齢者」は、「後期高齢者医療制度」における、75歳以上の人のことを指します。
ちなみに、65歳から75歳の人は、「前期高齢者(ぜんきこうれいしゃ)」と呼びます。
「後期高齢者」の言葉の使い方
75歳以上になった人が、保険証などを見たときに、「後期高齢者」という文字を発見したとき、「自分が後期高齢者になるとは思わなかった」と思うかもしれません。
「老人」と「高齢者」と「後期高齢者」の違い
「老人」と「高齢者」、「後期高齢者」ともに、年を取った人を指す言葉となります。
「高齢者」は、一般的に65歳以上の人を指す言葉で、特に75歳以上の人のことを、「後期高齢者」と呼ぶという違いがあります。
また、「老人」は、年を取った人全般を指す言葉で、「老人」の言葉の意味の中に、「高齢者」、「後期高齢者」も含むと考えることができます。
このように、「高齢者」は「65歳以上の人」、「後期高齢者」は、「75歳以上の人」、そして「老人」は、これらの人を総称した言葉という違いがあると覚えておきましょう。
まとめ
「老人」と「高齢者」と「後期高齢者」の違いについて見てきました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。