「疎か」と「愚か」の違いとは?分かりやすく解釈

「疎か」と「愚か」の違い生活・教育

この記事では、「疎か」「愚か」の違いを分かりやすく説明していきます。

「疎か」とは?

「疎か」は読み方により意味が違い、以下の通りです。

「おろか」と読む場合、1つ目は「言うまでもないこと」という意味で、悪い意味でもちろんその様であるということです。

2つ目は「いいかげんに扱う様子」という意味で、下で紹介する「おろそか」と同じ意味です。

「おろそか」と読む場合、1つ目は「軽く見て真面目に取り組まない様子」という意味で、いい加減に済ませることです。

2つ目は「簡素な様子」という意味で、簡単で粗末な様子のことです。

3つ目は「まばらな様子」という意味で、隙間が空いている様子のことです。

4つ目は「劣っている様子」という意味で、ある物よりも程度が低い様子のことです。

上記に共通するのは「簡単に済ませる」という意味です。


「疎か」の使い方

「疎か」は名詞・形容動詞として「疎かだ・である」と使われたり、副詞として「勉強を疎か(おろそか)にする」などと使われたり、「Aは疎か(おろか)Bも~ない」などと否定の意味で使われます。

基本的に、「おろか」と読む場合、言うまでもなくあることがないこと、「おろそか」と読む場合、いい加減に扱う様子として使われる言葉です。


「愚か」とは?

「愚か」「おろか」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「頭の働きが鈍い様子」という意味で、考えが足りずに誤った行動をする傾向があることです。

2つ目は「ばかげている様子」という意味で、無意味でくだらないことをする様子です。

3つ目は「未熟な様子」という意味で、技量や経験が足りずに人に見せられない様子のことです。

上記に共通するのは「ばかばかしい」という意味です。

「愚か」の使い方

「愚か」は名詞・形容動詞として「愚かだ・である」と使われたり、形容詞として「愚かな子供」などと使われたり、副詞として「愚かに走る」などと使われます。

基本的に、頭の働きが鈍い様子や、無意味でくだらない様子に使われる言葉です。

「疎か」と「愚か」の違い

「疎か」「おろか」と読む場合「言うまでもなくあることがないこと」という意味、「おろそか」と読む場合「いい加減に扱う様子」という意味です。

「愚か」「頭の働きが鈍い様子」「無意味でくだらない様子」という意味です。

「疎か」の例文

・『料理は疎か(おろか)スーパーで買い物をしたこともない』
・『副業に手をかけすぎて本業が疎か(おろそか)になる』
・『新しい技を追い求めて基本を疎か(おろそか)にする』
・『仕事が忙しくて家事を疎か(おろそか)にする』

「愚か」の例文

・『子供が愚かなのは仕方のないことだ』
・『戦争など愚かなことはすぐにやめるべきだ』
・『彼は不倫の末に仕事も家庭も失った愚か者だ』
・『次の仕事が決まらないのに退職するのは愚かというものだ』

まとめ

今回は「疎か」「愚か」について紹介しました。

「疎か」は読み方が「おろか」「おろそか」で2つの意味を持つ、「愚か」「頭の働きが鈍い」「無意味でくだらない」と覚えておきましょう。