この記事では、「行う」と「行なう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「行う」とは?
「行う」とは、「実際にある物事をすること+何かを実施すること」を意味する動詞です。
「行う」は「現代の日本語の送り仮名」としては、「正しい送り仮名の表記」になります。
「何かを実行する」という意味で、「行う」を使いたい場合には「行+う」が「一般的な送り仮名の振り方」になっているのです。
特に1973年以降は、国語審議会の審議に基づく内閣告示によって「行う」が「一般的で正しい送り仮名」の付け方であると定義されています。
「行なう」とは?
「行なう」とは、「行うの同義語」です。
「行なう」という動詞は、「実際にあることをすること+ある物事を実行すること」という意味合いを持っています。
ただし現代の日本語の送り仮名の付け方として、「行なう=行+なう」は「この送り仮名の付け方でも間違いではない」というレベルにとどまります。
1959年に内閣告示によって「行なう」が「正しい送り仮名の振り方」として決められましたが、1973年の国語審議会で見直しが行なわれたのです。
「行う」と「行なう」の違い
「行う」と「行なう」の違いを、分かりやすく解説します。
「行う」と「行なう」は「送り仮名の付け方」が違うだけで、二つの言葉の間に意味の違いはありません。
「行う」と「行なう」はどちらも、「ある物事を実際にすること」の意味になります。
1973年の国語審議会の答申と内閣告示で、「行う」が「正しい送り仮名の振り方」と決められたため、現在では「行なう」よりも「行う」のほうが一般的で正しい表記とされています。
ただし「行なう」も1959年から1972年までは国によって「正しい送り仮名」と定義されていたので、現代で「行なう」と送り仮名を打っても間違いではありません。
また用法の違いとして、「行う」は「自分および他者が何かを実行する」の意味で使われることが多くなっています。
「行なう」のほうは、「人が主体になるよりも、物事そのものを進める」の意味合いでの用法が多くなっている違いを指摘できます。
まとめ
「行う」と「行なう」の違いを詳しく説明しましたがいかがでしたか?現代では「行う」が「行なう」よりも一般的で正しい送り仮名の付け方とされています。
「行なう」も間違いではありませんが、「物事が進む」といった意味で使われるケースが多くなります。
「行う」と「行なう」の違いを知りたいときは、この記事を読んでみて下さい。