この記事では、「開きなおる」と「いなおる」と「逆切れ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「開きなおる」とは?
「開きなおる」は「開き直る」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「急に態度を変えて強硬になる」という意味で、それまで大人しかったのが、急に態度が変わり横暴になることです。
2つ目は「観念してふてぶてしい態度になること」という意味で、悪事がバレて仕方ないと思い、図々しくなることです。
上記に共通するのは「態度が太くなる」という意味です。
「開きなおる」の使い方
「開きなおる」は動詞として「開きなおる・開きなおった」と使われたり、副詞として「開きなおってタバコを吸う」などと使われたり、名詞として「開きなおり」と使われます。
基本的に、急に態度を変えて強くなることや、諦めてふてぶてしくなることに使われる言葉です。
「開きなおる」の例文
・『彼は開き直って言い訳を始めた』
「いなおる」とは?
「いなおる」は「居直る」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「姿勢を正して座り直す」という意味で、背筋を伸ばした姿勢に直すことです。
2つ目は「不利な立場になった者が、相手を力尽くで脅す様になる」という意味で、自分が不利と分かり、乱暴で人を怖がらせる態度に出ることです。
上記に共通するのは「姿勢を変える」という意味です。
「いなおる」の使い方
「いなおる」は動詞として「いなおる・いなおった」と使われたり、副詞として「いなおって大声を出す」などと使われます。
基本的に、座っている姿勢を正すことや、不利な立場になり、相手を力尽くで脅す態度に出ることに使われる言葉です。
「いなおる」の例文
・『万引きでつかまり、いなおって暴言を吐く』
「逆切れ」とは?
「逆切れ」は「ぎゃくぎれ」と読みます。
意味は「怒られている人が、反対に怒り出すこと」で、ミスや悪いことをして怒られている人が、かっとなって立場を忘れ相手に怒ってしまうことです。
「逆」は「反対」という意味、「切れ」は動詞「切れる」の名詞形で、「突然怒り出す」という意味です。
「逆切れ」の使い方
「逆切れ」は名詞・形容動詞として「逆切れだ・である」「逆切れする・した」「逆切れされる・された」などと使われます。
基本的に、怒られている人が、かっとなり反対に相手に怒り出すことに使われる言葉です。
「逆切れ」の例文
・『食い逃げした犯人が逆切れして暴れ出す』
「開きなおる」と「いなおる」と「逆切れ」の違い
「開きなおる」は「急に態度を変えて強くなること」「諦めてふてぶてしくなること」という意味です。
「いなおる」は「座っている姿勢を正すこと」「不利な立場になり、相手を力尽くで脅す態度に出ること」という意味です。
「逆切れ」は「怒られている人が、かっとなり反対に相手に怒り出すこと」という意味です。
まとめ
今回は「開きなおる」と「いなおる」と「逆切れ」について紹介しました。
「開きなおる」は「諦めてふてぶてしくなる」、「いなおる」は「相手を脅す態度に出る」、「逆切れ」は「怒られている相手に怒り出す」と覚えておきましょう。