「原理」と「定理」の違いとは?分かりやすく解釈

「原理」と「定理」の違い生活・教育

この記事では、「原理」「定理」の違いを分かりやすく説明していきます。

「原理」とは?

原理とは、げんりという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、源や物事の基といった意味の原の文字に、物事に備わっている筋道やきちんと整えるといった意味がある理の文字を加える事で完成した言葉となっています。

以上の事から原理とは、事象や事物が依拠している根本原則という意味を表すのです。


「原理」の言葉の使い方

原理は、事象に関する共通認識を成立させている基本的な秩序といった意味に使われる言葉となっています。

更に他のものに規定するものの、そのもの自体においては他のものに依存していない根源的な前提や原因を意味する哲学用語としても使用されているのです。

この言葉を使った表現としては、原理原則やてこの原理といった言葉を比較的多く見掛ける事が出来ます。


「定理」とは?

定理とは、ていりという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事ですが、決定するや安定する、決める等の意味を持っている定の漢字に、しっかり筋道を立てるやおさめるといった意味を所有する理の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ定理は、理論体系においてその定義とか公理を基準として証明可能な命題で、推論の前提になるものを示すのです。

「定理」の言葉の使い方

定理は、定義を使う事により、証明可能になる命題に対して用いるべき言葉となっています。

つまりは前提となる定義や公理がある事により、明らかに出来るものを示す言葉です。

そのため定理というのは1つではなく、使用する定義により様々な定理が存在する事になるという点には注意が必要だったりします。

例えば平行四辺形は、向かい合う2組の辺が平行であるという定義があり、その定義を基にして様々な定理を導く事が可能です。

「原理」と「定理」の違い

原理と定理の文字表記を見比べてみると、最初に使われている漢字が原と定という違いがある事に気付く事が出来ます。

所が2文字目を見れば、どちらも同じ理の漢字であり、共に漢字2文字で表記可能な言葉であるため、似た印象を受けて混同する人も珍しくありません。

とはいえ原理は、事物や事象の根本を為す法則といった意味を表すのです。

一方の定理の方は、公理や定義といった根本的な法則を基準にして、そこから導き出される命題や証明されるものを示す言葉となっています。

まとめ

2つの言葉は共に2文字目に、同じ理の漢字が用いられている上に、漢字2文字で表記出来る言葉同士です。

お陰で似たイメージを抱いてしまい、2つがごっちゃになる人もいたりします。

ただし最初の漢字の違いから、表す意味合いにも相違点があるので、そこを見出す事が出来ればきちんと使い分けが可能です。

ちなみに原理は、事物や事象の共通認識を成り立たせている根本的な仕組みや秩序といった意味に使われます。

対する定理は、事物等の根本的な定義や公理を基にして証明された命題といった意味に用いられる言葉です。