「屋外」と「戸外」の違いとは?分かりやすく解釈

「屋外」と「戸外」の違い生活・教育

この記事では、「屋外」「戸外」の違いを分かりやすく説明していきます。

「屋外」とは?

「屋外」は、建物の外という意味で建物は別に自宅のような住居に限定せず、どのような建物でもよいのでとりあえず建物の外であれば、「屋外」です。

よって、体育館という建物から出た場合、「屋外」で、自宅から外に出た場合も「屋外」になります。

ちなみに、「屋外」は、これは建物なのか?と疑問に思う状態の建物でも、一応屋根があり、雨と風が防げれば、「屋外」になり、建物の外だという意味になります。


「戸外」とは?

「戸外」は、住居限定で自宅やマンションのように人間が生活している場所の外側のエリアを指す言葉です。

よって、住居の外が「戸外」になり、体育館は、「戸外」に該当しません。

なぜなら、体育館は住居ではなく、運動施設になるため、住居に該当せず、「屋外」です。

なお、「戸外」もこれって住居なの?という建物においては、一応屋根があれば、「戸外」になり、人が住んでいない住居の外も「戸外」と呼びます。


「屋外」と「戸外」の違い

両者の違いは、人間が住む居住住宅地であるか否かです。

「屋外」は、人間が住む住宅である必要はなく、雨風を防げる建物の外であれば「屋外」が成立します。

一方、「戸外」は、住民が住んでいるかどうかは別として人間が住むこと前提の建物の外であれば成立しますので、両者の違いは、人間が住む居住住宅地であるか否かです。

「屋外」の例文

・『体育館が雨漏りするので屋外に出る』
この例は、体育館という施設が雨漏りを起こしているがゆえ、とりあえず体育館の外に出たという例です。

「屋外」が体育館の外を意味するので、この例では、雨漏りを回避するために外に出たということになります。

このケースでは屋根がありますので一応、「屋外」が成立し、雨漏りこそしていますが、雨風を防げるという定義に当たるので「屋外」です。

「戸外」の例文

・『戸外に出て自宅の外壁を確認する』
この例は、自宅の外に出て外壁を確認したという例です。

「戸外」は、住居の外を意味するのでこの例は自宅という住居の外を指します。

おそらくですが、地震などが起きて、自宅の外壁を確認するために外に出てきたのだと思われます。

まとめ

「屋外」については、屋根が無いと実は体育館であっても体育館の外のことを意味する「屋外」という言葉は使用できません。

なお、屋根の概念は雨風を防げればよいので雨漏りをしていても屋根があれば、一応「屋外」という言葉で建物の外だということは可能です。

「戸外」も同様に雨漏りをしていても人間が住む住居であるとわかっていれば、「戸外」という言葉を使用して、人間が住む住居の外の敷地だといえます。

両者の言葉の共通点は、敷地を指し、建物の外の敷地を指します。

じゃあ、建物を除いて敷地だけしかない場所ってなんというの?ですが、これは「野外」とよび、「野外」は、周囲に建物が無い状態の敷地のことを意味します。