「思う」と「考える」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「思う」と「考える」の違い生活・教育

この記事では、「思う」「考える」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「思う」と「考える」の違い

「思う」「考える」は同じ文面で使われても、どちらも意味が通る言葉ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。

まず「思う」「心」が関係してくる言葉で、「願い」「希望」「心配」したり「気にかけたり」する事も思うと表現されます。

また「恋する」「敬う」というった相手を気に掛けるという場合で「思う」を使います。

以上のように、「思う」には自分の気持ちや心が動いている事がわかります。

対して「考える」は、具体的にどういった方法で道筋を立て、実行するか頭を働かせている様子を指します。

自分の知識や経験を活かし、どのような方法によって、どうするのかを決めることが「考える」です。


「思う」と「考える」の使い方の違い

上記に記した通り、「思う」「心を使った行動や感情」「考える」「頭を使った具体的な思考」と使い分ける事ができます。

例えば悲しい気持ちになった時は「悲しく思う」、うれしい気持ちは「うれしく思う」、子供の事を心配するときは「子供の事を思う」などとなります。

このように「思う」「心」が大きく関わった感情として使用されるのです。

対して「考える」は、実際に知識や経験などに基づいて道筋を作る事です。

例えば、勉強する時は「問題を考える」、新しい行動を起こそうとする時は「この先の行動を考える」などと使用します。

また同じ文面でも「思う」「考える」は使用されることがありますが、その意味はどちらを使うかで変わってきます。

例えば「将来の事を思う」「将来の事を考える」となれば、前者の「思う」は漠然と将来の事をイメージする様子になりますが、後者の「考える」は具体的にどういった道筋を立てようか計画している様子になります。


「思う」と「考える」の英語表記の違い

英語での「思う」「考える」は両方とも“think”が使用されます。

“think”以外にも「思う」「考える」を表す英語表現はいくつかあり、「多分~だと思う」という意味の“guess”「~と感じる」とい意味の“feel”、ビジネスなどのフォーマルな場面では“suppose”など、その場面や自分がどのような事を伝えたいかによって英語表記は変わります。

「思う」の意味

「思う」は、ある物事に対して、心を動かせるという意味があります。

基本的に自分の心の動きに基づいて使用される言葉で、願う事や希望する事、心配したり気にしたりする事、相手を敬ったり恋したりする事など、自分の心を働かせているという意味になっています。

「思う」の使い方

「思う」は自分の心が使った活動する際に使用されます。

例えば、感情を表したときに「悲しく思う」などや、恋人に対して「彼をいとおしく思う」、希望や願いを込め「金持ちだったらと思う」など、全て自分の心で感じた事や活動する際に使用されます。

他にも「思う」には漠然としたイメージを伝えたい時に使われます。

例えば「1年後の事を思う」と使われれば、1年後の自分がどうなっているのかを漠然としてイメージを浮かべるという意味で使われます。

「思う」を使った例文

・『遠く離れた彼女の事を思う』

・『明日からは頑張っていこうと思う』

・『息子の将来の事を思う』

・『自分の思う通りになった』

・『今日は嬉しいと思える事があった』

「思う」の類語

「思う」の類語としては、非常に多種多様の類語や関連語があります。

それぞれほんの少しの違いのニュアンスだったり、場面での使われ方の違いだったり様々です。

その一例を挙げますと、相手の事を「思う」場合には「想う」「愛おしむ」「愛しがる」「愛する」などがあります。

「考える」の意味

「考える」とは、自分の知識や経験などに基づき、道筋を立て頭を動かす事を指します。

ここで「思う」とは違う所は、頭を動かす事です。

しっかりと具体的にどうするかの道筋を立て、それに関係する事柄や事情について思いを巡らす事です。

「考える」の使い方

「考える」は頭を使って道筋を立てる事ですので、使い方の一例としては「問題を考える」「方法を考える」など、具体策について思いを巡らす際に使用されます。

「考える」を使った例文

・『今日の宿題は数学だが、苦手な教科なのでしっかりと考える必要がある』

・『本の表紙のデザインを考えよう』

・『将来の結婚についてそろそろ考えなければならない』

・『老後の生活について考える時だ』

・『彼と彼女が喧嘩した原因について考えよう』

「考える」の類語

「考える」の類語や関連語についても、使用される状況などによって色々な類語があります。

例えば「考慮する」「頭に置く」「熟慮する」「熟考する」などがあります。

まとめ

「思う」「考える」はともに自分の心の中で起こる一つの感情です。

しかしその意味は微妙なニュアンスの違いがあります。

「思う」は心を使って行う活動で、「考える」はより具体的に頭を使って行動する事です。

ニュアンスの違いは文面やを見たり直接聞いた時にある程度直感で分かりますが、このような違いがあると言う事を覚えておくと、よりよい使い方が可能となります。