「選抜」と「選考」と「抜擢」の違いとは?分かりやすく解釈

「選抜」と「選考」と「抜擢」の違いとは?生活・教育

この記事では、「選抜」「選考」「抜擢」の違いを分かりやすく説明していきます。

「選抜」とは?

一定以上の数あるものの内から選び抜く事。

選り抜きを意味することで、選りすぐる、厳選するなどの言葉が言い換えの言葉となっています。

センバツ高校野球が有名な使用例ですが、この大会では高校野球部を文字通り選抜していて、秋の地区大会を参考資料であって本大会の予選ではない位置づけにしており、試合結果だけではなく地域関係なども選定理由となっています。

さらに32チームが参加できる大会となっていて47都道府県すべてのチームが参加できるわけではないことも選抜となる部分です。

アイドルの選抜メンバーという言葉もあり、所属しているひとつのアイドルグループ全てから数人を選び出すことを指します。


「選考」とは?

会社の入社試験などにおいて行われることで能力や人柄、適正の優劣などをよく調べて適任者やすぐれたものを選び出すことを指す言葉です。

「選考試験」という言葉もよく使われており、公務員になる適性を選考するものを指すケースが多くなっています。

また、書類選考、写真選考など選考は段階を踏むケースも多くなっています。


「抜擢」とは

チームメンバーや学校のクラス、同一の課や部署など所属する多くの人の中から、優れているものがあると認め、特に取り立てることを指す言葉で、抜擢されることによって特別な立ち位置になるという見方ができる言葉です。

「新しいCMに抜擢される」「代役に抜擢される」「開幕投手に抜擢される」などの使い方があります。

抜擢はペーパーテストなどを行わず、関わる組織の上層との面接などで決めるというケースもあり、「オーディションで抜擢される」という言葉は「オーディションで選ばれる」と同じ意味合いですが、言葉としてより華やかさを持ったものと言えるでしょう。

大抜擢という言葉もあり、こちらは意外性などを持った含みや逆転的な結果を求めた時に使用します。

「選抜」と「選考」と「抜擢」の違い

「選抜」「選考」「抜擢」はどれも選び出すと言った意味合いのある言葉で、「選考」は比較的少人数の候補者から大人数まで、試験などを通して選び出すことを指す場合が多く、入社の選考、公務員の選考試験などに使われます。

「選抜」はある程度人数があるものから選び出すことで、アイドルの選抜メンバーなどではもともとの所属グループからさらに選び出されたメンバーという意味合いになります。

厳選すると言った言い換えができる言葉です。

抜擢は試験などを通さず責任者の一存で選び出すことやオーディションなどで選ばれることなど、話題性を持った選び出し方のことを指します。

「開幕投手に抜擢する」など、特別な立ち位置になることを指し、抜擢される対象は少ない単位になります。

まとめ

「選抜」「選考」「抜擢」は微妙に用途が重なる部分もあり、選考という言葉で全てをまかなうこともできなくはないですが、選び出される側の立ち位置によっては「選抜」という言葉を使い、選ぶことの重大性・希少性によって「抜擢」という言葉が使われます。