「開催」と「実施」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「開催」と「実施」の違い生活・教育

この記事では、「開催」「実施」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「開催」と「実施」の違い

「開催」「実施」の違いは、簡単に言えば、「開催」は、集会やイベントなどが開かれること。

そして、「開催」の場合は、開かれたといった表現方法を用いる言葉となります。

そして、「実施」は、計画などを実行することとなり、「実施」の場合、行われたといった表現方法を用いる言葉となります。

「開催」は、その漢字の通り、開かれ行われること。

そして、「実施」は、計画を行うことという違いとなります。


「開催」と「実施」の使い方の違い

「開催」「実施」は、ニュアンス的には同じような言葉となるため、時によっては置き換えることも可能です。

ただし、すべての文章において置き換えることができるわけではありません。

常に「開催」は、開かれた際の表現方法となり、「オリンピックの開催が決定」「運動会を開催」「開催予定のコンサート」などとなります。

一方、「実施」は、行われた際の表現方法となり、「キャンペーン実施中」「試験実施予定」「計画を実施する」などとなります。

「開かれた」と表現できるものを「行われた」とは表現することはできず、反対に「行われた」と表現できるものを「開かれた」とは表現することはできません。

例えば、お祭りの場合、「開かれた」が正しい表現方法となるため、「お祭りが開催された」が正解で、「お祭りを実施する」は誤った表現方法となります。

また、試験の場合m「行われた」が正しい表現方法となるため、「試験を実施する」が正解で、「試験を開催する」は誤った表現方法となります。


「開催」と「実施」の英語表記の違い

「開催」を英語表記にした場合、opening やholding。

開催国は、the host country 《for a conference》。

開催日は、the date(s) 《for [of] the exhibition》.となります。

「実施」を英語表記した場合、replication; execution; implementation; enforcement。

実施案は、a working plan.となります。

「開催」の意味

「開催」は、集会や催し物を開き行うこと、進行させることとなります。

「開催」の使い方

「開催」は、集会や催し物が開かれたときに使用する言葉で、日常的にもビジネスの場面でも使用することが多い言葉となります。

一般的には、オリンピックや世界大会などが開かれる際によく耳にする言葉となっています。

「開催」を使った例文

・『オリンピックの開催が日本に決まって本当にうれしい』
・『良いお天気のなか、お祭りが開催されてよかった』
・『ワールドカップ開催日までのカウントダウンが始まった』
・『台風が接近しているため、明日の講演会の開催は中止いたします』
・『楽しみにしていたイベントの開催が中止になり残念です』

「開催」の類語

「開催」の類語としては、挙行や執行、主催、共催などがあります。

挙行には、儀式などを行う意味があり、執行には、執り行うことという意味があります。

主催の場合は、中心となり行事などを行うという意味があり、共催には複数の団体が共同し行うという意味があります。

また、「開催」「催」を用いた言葉には、人を集めて何かを行う催しや開催された催し物に関連する別の催し物も行う際に使用する併催などがあります。

「開催」の対義語

「開催」の直接的な対義語はありません。

しいて言えば、閉会、閉幕、中止、延期などとなります。

「実施」の意味

「実施」は、計画などを実際に行うこと、法律や計画などに基づき処理または対応を執り行うことという意味になります。

「実施」の使い方

「実施」は、実際に計画していたことを行う場合に用いることとなり、「入試試験の実施」「工事の実施」「キャンペーンの実施」などで、「実施」は、実際に行われたときに使用することが正しい使い方となります。

「実施」を使った例文

・『お客様アンケートを実施した結果をもとに会議を行う』
・『予定通り、入学試験が実施されて一安心です』
・『予定されていたイベントの実施が悪天候によって延期された』
・『今後、実施予定の行事を確認する』
・『期間限定で実施されているセールは非常に魅力的です』

「実施」の類語

「実施」の類語には、施行、履行、遂行、完遂などがあります。

施行は、実際に行う意味を持ち、決めたことを実際に行うことを履行と言います。

また、任務や仕事をやり遂げる際には、遂行という言葉が用いられ、最後まで行うことを完遂と言います。

「実施」「実」を用いた言葉には、実際にやって人に見せる実演や実際に行うこととなる実行などがあります。

「実施」の対義語

「実施」の直接的な対義語はありません。

しいて言えば、動詞を変えて表現することとなり、実施しない、中止するなどとなります。

まとめ

以上が「開催」「実施」の違いとなります。

文章においては、どちらも使用可能な場合もありますが、より的確に使い分けるためには、「開催」は、開いて行うこと。

「実施」は、計画を行うことと覚えておくと安心です。