この記事では、「胡椒」と「山椒」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「胡椒」とは?
「胡椒」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「胡椒」は、「こしょう」と読みます。
「胡椒」は、「胡椒科のつる性の常緑低木のこと。
実は球形で、乾燥させて香辛料に用いる」という意味があります。
「胡椒」はインド原産で、大航海時代に、イギリスやスペイン、ポルトガルなどから、「胡椒」などの香辛料を求めて、はるばる海を渡るほどの人気となりました。
「胡椒」には、「黒胡椒」、「白胡椒」、「赤胡椒」などの種類があります。
「黒胡椒」は、未完熟の実を干し、果皮をむかずに使うもので、「白胡椒」は、完熟した身を水に浸して発酵させ、果皮をむいて使うものを指します。
「赤胡椒」は、完熟した身を干し、果皮をむかずに使うものを指します。
「胡椒」は香辛料として欠かせないもので、様々な料理の風味付け、臭みけしなどの効果を狙って使用されています。
「山椒」とは?
「山椒」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「山椒」は「さんしょう」と読みます。
「山椒」は、「ミカン科山椒属の落葉低木のこと。
葉と雄花、球果に独特の香りがあり、香辛料として使われるもの」という意味があります。
「山椒」という名前は、山の香りが高い実をつけることに由来すると考えられています。
また「山椒」の英名は「ジャパニーズペッパー」と呼ばれ、「日本の胡椒のように辛い香辛料」を意味します。
「山椒」の雄花は、「花山椒」として使われ、「山椒」の若葉は「木の芽」と呼ばれて、それぞれ焼き物に添えられた李、つくだ煮などに使われています。
また、やわらく未熟な果実は「ちりめん山椒」の具材として使います。
一方で、果実が黄色に変化したころに採取して、陰干しした後、種子を取り除いて果皮を集めたものを、一般的に「山椒」と呼び、鰻の蒲焼きの臭みけしとして使ったり、七味唐辛子に使用される香辛料の一つとして使うことがあります。
「胡椒」と「山椒」の違い
「胡椒」と「山椒」の違いを、分かりやすく解説します。
「胡椒」は、「胡椒科のつる性の常緑低木のこと。
実は球形で、乾燥させて香辛料に用いる」という意味があります。
一方で「山椒」は、「ミカン科山椒属の落葉低木のこと。
葉と雄花、球果に独特の香りがあり、香辛料として使われるもの」という意味があります。
どちらも香辛料として使われる植物という共通の意味があります。
ただし「胡椒」は胡椒科の植物で、「山椒」はミカン科の植物という違いがあります。
また「胡椒」はインド産なのに対して、「山椒」は、日本産という違いもあります。
まとめ
「胡椒」と「山椒」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。