この記事では、「習慣」と「慣習」と「風習」の違いを分かりやすく説明していきます。
「習慣」とは?
「習慣」とは、同じことを何度も繰り返し行ってきた結果、自然に出来上がった生活上での決まりのことを言います。
「習慣」を使った例文をいくつかご紹介します。
『就寝前にスマホを見てしまうのが良くない習慣なので、直そうと思っています』『早起きの習慣をつけるために、早く寝るようにしています』、『毎日のウォーキングは私の長年の習慣となっています』、「習慣」の類語としては、「慣行」、「決まり」、または「癖」などがあります。
「慣習」とは?
「慣習」とは、社会一般で、長年続いてきたならわしのことを表します。
「慣習」が使われている例文をいくつか挙げてみます。
『日本で当たり前に行われている慣習は、必ずしも海外で通用するわけではない』、『お雑煮の種類はそれぞれの地域の慣習によって異なる』、『時代の変化とともに、長年続いてきたこの土地の慣習も変わりつつあるようだ』「慣習」と似たような言葉としては、「恒例」、「しきたり」、あるいは「常例」などです。
「風習」とは?
「風習」とは、その地域ならではの、ずっと続いてきている、ならわしやしきたりのことを言います。
「風習」を用いた例文をいくつか見てみましょう。
『原風景のあるこの村では、古くからの風習が根強く残っている』、『この地域の風習で毎年、独特の奇祭が行われている』、『今住んでいる地域の風習を知ることで、同時に歴史についても学ぶことが出来る』「風習」の類似語は、「ならわし」、「俗習」、他にも「伝統」などが挙げられます。
「習慣」と「慣習」と「風習」の違い
「習慣」とは、同じことを何度も繰り返し行ってきた結果、自然に出来上がった生活上での決まり事です。
「慣習」は、社会一般で、長年続いてきたならわしのことを言います。
また、「風習」は、その地域ならではの、ずっと続いてきている、ならわしやしきたりのことです。
「習慣」はどちらかというと個人的に身に付いた生活様式ですが、「慣習」は社会的に続けられている事という点が異なります。
また、「風習」は、民族的な伝統や文化などの意味合いがあるところが、「習慣」や「慣習」とは違いがあります。
まとめ
新たに何かを「習慣」にしようとすると、それが定着するまでにはある程度の期間が必要になります。
自分にとっての良い「習慣」もありますが、中には悪しき「習慣」も存在します。
「習慣」や「慣習」はその期間が長くなれななるほど、それが当たり前だと思うようになっていきます。
ですが、それが良くない「習慣」や「慣習」であれば、どこかで弊害が起きてしまうでしょう。
そうならないためにも、早めに良い「習慣」や「慣習」に変えていく必要があります。
時代と共に、自分だけではなく、世の中の価値観も変化していきます。
それに併せて、新たな気持ちで「習慣」や「慣習」も柔軟に変えていくようにしたいものです。