道や物事の出発点からゴールに達するまでを言う言葉には、「途上」、「途中」、あるいは「中途」などがあります。
この記事では、「途上」と「途中」と「中途」の違いを分かりやすく説明していきます。
「途上」とは?
「途上」とは、ある地点や目的に達する途中の状態を言います。
「途上」を使った言葉をいくつかご紹介します。
『発展途上』とは、先行きが明るく、将来に希望が持てるというような意味合いがあります。
『成長途上』は、成長過程や成長途中などの意味があり、まだ完全に成長していないことを表しています。
『通勤途上』は、通勤の途中という意味で、寄り道した場合などは含まれません。
「途上」の類語としては、「道中」、「行く途中」、または「道すがら」などが挙げられます。
「途中」とは?
「途中」とは、ある場所から出発して、到着するまでの間のことを言います。
また、物事を開始してから、終了するまでの間のことです。
「途中」を使用した例文をいくつか挙げてみます。
『車窓から見える景色があまりにも美しくて、目的地に着く前に途中下車をしてしまった』、『私は散歩の途中で、美しく飛ぶ渡り鳥の群れを見ることができ、とても感動しました』、他には『番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします』などがあります。
「途中」と似たような言葉には、「半ば」、「行きがけ」、あるいは「道々」などが挙げられます。
「中途」とは?
「中途」とは、目的地に向かう時や、進行中の物事の中程のことです。
「中途」が使われている二つの言葉を見てみましょう。
一つ目は、『中途半端』で、不完全な状態で、途中までしか出来上がっていない様を言います。
また、どっちつかずで徹底していないことを表します。
二つ目は、『中途採用』と言う言葉です。
新卒でなく、すでに仕事の経験がある人材を採用することを意味しています。
決まった時期に採用されるわけではなく、欠員補充や増員などの場合に行われることが多いようです。
「中途」の類似語では、「未完成」、「道の途中」、他には「完璧でない」などがあります。
「途上」と「途中」と「中途」の違い
「途上」とは、ある地点に向かう、あるいは、目的に達する途中のことです。
「途中」は、出発から到着までの間、または、物事を始めてから終わりまでの間のことを言います。
「中途」は、目的地に行く中程や、進行中の物事の半ばのことです。
「途上」は途中、「途中」は間、「中途」は中程という意味の違いがあります。
まとめ
何らかの目的を目指す時、場合によっては、結果だけを求めてしまうことがあるかもしれません。
ですが、その目的に向かうまでの「途中」に目を向け、そこを充実させていきたいものです。
結果も大事ですが、経過も同じくらい大切なことです。
せっかく目的を目指すならば、自分が進みたい道や進むべき道を見つけ、そこに向かって自分のペースで進んでいきたいものです。
続けられることは才能だとも言われています。
自分の才能を見つけるためにも、好きなことに注目してみると良いでしょう。