この記事では、「居酒屋」と「料理店」と「飲食店」の違いを分かりやすく説明していきます。
「居酒屋」とは?
酒類とそれに伴う料理を提供する飲食店で、日本式の飲み屋を指し、テーブル席や小さな座敷による店内のスタイルが一般的です。
バーやスナックは居酒屋ではありません。
また、キャバレーのように接待を伴うことはありませんが区分としては飲食が目的の飲食店ではなく、コミュニケーションの場としての役割が高いことから風営法では料理店に区分されます。
チェーン店も多数あるのが居酒屋の特徴ですが、酒を飲める和食の食堂というよりは飲み会、コンパなどを行う場としての認識が強いと言えるでしょう。
風俗営業の定義における営業所内(店の中)の明るさを10ルクス以下にしているという定義が当てはまるケースもあります。
「料理店」とは?
飲食を行える場所ではあるものの、コミュニケーションの場であるなど接待を伴う場であるなど、遊興を主な目的としたものとした施設を指し、料亭や居酒屋は料理店に含まれます。
建築基準法の用途制限では風俗営業にあたるもので、遊興を主用途としたカフェーは料理店に含まれる。
という風俗営業取締法の条文もありました。
建築基準法用途制限の問題があり、どこにでも料理店が建てられるというわけではありません。
メイド喫茶は風俗営業にあたり、接待を伴う場であるなどという観点では料理店に該当するケースが多く見られます。
接待が全く無い場合においては飲食店の区分にすることも可能です。
「飲食店」とは
保健所から都道府県知事の許可を得て営業されている 調理した飲食物を客に食べさせる店やレストランや弁当屋、対面による食品販売(その場で食べられるもので惣菜は除く)のことで、立ち飲み屋、露店、屋台、キッチンカーなども飲食店営業の区分に含まれています。
飲食が目的で他のサービスを主としないものとなっています。
そのため、テレビを置くのは可能ですが、大画面のテレビでスポーツ観戦をするのが主体のレストランとなった場合は風俗営業にあたるものと考えられます。
カップ麺や冷凍食品の自動販売機による販売も飲食店営業の許可が必要となっており、飲食店営業には施設に詳しい法律的な決まりがあります。
「居酒屋」と「料理店」と「飲食店」の違い
「居酒屋」と「料理店」と「飲食店」はすべて食事を提供する施設という部分で共通していますが、飲食が目的ではなく遊興を目的としているため風俗営業に含まれるのが料理店で、その中で和風のスタイルでお酒を提供するスタイルの店が居酒屋です。
料理店には接待を伴うメイド喫茶、スポーツ観戦が主体のスポーツバーなども含まれています。
まとめ
「居酒屋」は「料理店」の一種ですが、「料理店」と「飲食店」と異なる点は遊興を目的としているかどうかという点で、飲食店は遊興を目的としていないものを指します。
料理店は遊興を目的としており、風俗営業に含まれるもので、飲食店は食品衛生法第3条の「食品等事業者」にあたります。