この記事では、「応急対策」と「再発防止」と「未然防止」の違いを分かりやすく説明していきます。
「応急対策」とは?
急なトラブルなどの状況をとりあえずしのぐために行われる処理で、大規模停電時に警官が信号機代わりの指示を出すことや、雨漏りをアルミテープなどで対処する、水害を土のうで対処するなど、その場を何とかすることが目的となり、長期的には別の手段を使って対処することが理想となります。
ただし、熱中症などのような短期的な症状では応急対策で終わらすことが理想と言えます。
熱中症応急対策キットなどもあり、こちらは会社や部室などに設置され冷やしたり給水する目的のものです。
地震防災応急対策という言葉は大災害に会った際の応急対策という意味合いのため、自動車を移動させないように普段から路上駐車はさせないなどより大掛かりになっていますが、やはり短期的な措置で住むのが理想と言えます。
「再発防止」とは?
事故や故障、失敗の発生を再び起こさせないようにするという目的で行われることで、原因となる不具合箇所を見極めそれを取り除くのが理想となります。
交通事故であれば道路側で出来ることは信号の見づらさの改善、道路自体の暗さの改善、そこから進めて道路の広さの改善やガードレールの設置などが挙げられますが、事故対策が進んでいるものほど新たな再発防止対策を取るのが難しくなると言えるでしょう。
鉄道の踏切事故であれば安全の啓発、踏切の安全装置、センサー関係の強化が対策と言えるでしょう。
会社の不祥事は謝罪時に再発防止と必ず言いますが再発してしまうケースもあります。
部署が違うというケースや対策が間に合わないケース、対策が十分ではないケース、対策に費用がかかりすぎるケース、人間のミスなので究極的には再発を防ぎきれないケースなどもありますが、心構えとして再発防止は掲げる必要があり、何度再発しても掲げる必要があります。
「未然防止」とは
トラブルや事故、故障を未然に防ぐという意味です。
自動車のリコールは被害は出ていないケースはあるものの故障は出ているため未然防止ではありません。
道路のカーブミラーや信号の設置は未然防止の目的のものも多いと言えます。
また、避難訓練なども未然防止の例と言えるでしょう。
ビジネスのシーンでの未然防止は事前に問題点を発見する着眼点が求められる点が難しいと言えるでしょう。
「応急対策」と「再発防止」と「未然防止」の違い
応急対策はそのトラブルを一時的にでもしのぐことで、交通事故であれば車線を減らして通行できるようにしたり、事故車をどけて通行できるようにすることが挙げられます。
再発防止はそのトラブルを再度起こさせないようにすることで、交通事故であれば起きた道路近辺の問題点を洗い出して対処したり、交通事故が起きたことを伝えて安全を啓発することも挙げられます。
未然防止はトラブルを起こさせないようにすることで、交通事故であればカーブミラーの設置など事故を先に予測して対処することが挙げられます。
まとめ
「応急対策」と「再発防止」と「未然防止」は時系列で言えばまず未然防止、それでもトラブルが起きたら応急対策、トラブルが収束したら再発防止という流れになります。