この記事では、「液体」と「気体」と「固体」の違いを分かりやすく説明していきます。
3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「液体」とは?
「液体」は「えきたい」と読みます。
「液体」は「物質が示す状態の一つ。
一定の体積を持つが、流動性があり、どのような形の器にも入るもの」という意味があります。
「液体」の言葉の使い方
水はコップに入れることもできれば、金魚鉢に入れることもでき、お風呂に入れることもできます。
一定の体積を持つものの、流動性があるためです。
このような様子は、「水は液体で流動性があるため、コップにも金魚鉢にも、お風呂にさえ入れることができる」という文章にできます。
「気体」とは?
「気体」は「きたい」と読みます。
「気体」は「物質が示す状態の一つ。
一定の形や体積を持たず、流動性に富むもの」という意味があります。
分子間の引力が小さいため、分子が自由に運動することができます。
「気体」の言葉の使い方
空に浮かんでいる雲は、風が吹けば形を変え、また風に乗ってどんどん流されて移動します。
雲は一定の形や体積を持たず、流動性に富んでいるためです。
そのため「雲は気体なので、風に吹かれて形を変え、流れていく」などという文章にできます。
「固体」とは?
「固体」は「こたい」と読みます。
「固体」は「物質が示す三つの状態の一つ。
一定の形と体積を保ち、外からくわえられる力に対して、抵抗する性質を持っている物体」という意味があります。
「固体」の言葉の使い方
例えば、ジュースを入れた器を、冷凍室に入れると、カチカチになります。
これは、「液体」だったジュースが、固まることで、一定の形と体積を持ち、外からくわえられる力に抵抗する性質を持つことになった様子を意味します。
この様子を「ジュースを冷凍室に入れて置いたら、固体になった」などという文章にできます。
「液体」と「気体」と「固体」の違い
「液体」と「気体」と「固体」の3つの言葉は、物質の状態変化に関する言葉となります。
地球上のあらゆるものは、「液体」、「気体」、「固体」のどれかになっていて、同じ物質でも温度などによって3つのどれかの形に変化することがあります。
最も分かりやすいのが「水」でしょう。
「水」は「液体」なのに対して、「水」を凍らせてできる「氷」は「固体」になります。
また「水」に熱を加えると、「気体」である「水蒸気」になります。
このように、「水」を基準にしてみると、「水」は、体積を持つが形のない「液体」、体積も形もない「水蒸気」は「気体」、さらに体積と形を持つ「氷」は「固体」と、「水」の変化によって、それぞれの持つ特徴を目にすることができます。
まとめ
「液体」と「気体」と「固体」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。