「壊滅」と「全滅」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「壊滅」と「全滅」の違い状態

この記事では、「壊滅」「全滅」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

それでは「壊滅」「全滅」の違いと使い方等を取り上げていきますので、あなたのお力になれれば幸いです。

「壊滅」の意味

最初に「壊滅」(かいめつ)の意味をご説明致します。

「壊滅」の意味としては、機能していた組織や物事が、すっかり機能しなくなってしまい、ひどい損傷等を負う意味として使われます。

再起不能か再起するには相当な時間を要する場合にも使いますので、把握しておいてください。

ここで押さえておいて欲しいポイントが、「壊滅」というのは「全滅」はしていないという事になります。

申し訳ばかしの戦う力や、資金力や組織力がある状態です。

組織力であれば残党という表現も出てくることでしょう。


「壊滅」の使い方

次は「壊滅」の使い方を説明していきます。

「壊滅」を使うにあたっては、「壊滅」の意味を解釈することが大切になってきます。

「壊滅」というのは、とあるきっかけによって機能していた物や組織が、すっかり機能を失ってしまう意味です。

ひどい損傷を負い、再起不能か再起するにはかなりの時間がかかる場合に使うのです。

よって使い方としては、「コロナ禍によって飲食業は壊滅的打撃を受けてしまい、夜逃げ等が相次いでいるようです」という使い方が、今を生きる我々にとっては非常にイメージが沸きやすいものになります。

参考になれば幸いです。


「壊滅」を使った例文

「壊滅」を用いた例文を書いていきます。

・『壊滅した原因を突き止めようとしている』
・『震災によって壊滅した組織を立て直そうと、従業員が総力をあげている』
・『壊滅しても復興に対して意欲的な自治体も存在しているようです』
・『機動部隊が壊滅してしまっては、今後の戦いは非常に不利になってしまう』
・『銀行から融資を受けられないのは、わが社にとって壊滅的打撃を与えることになり、倒産しかねないのだ』
以上が「壊滅」を使った例文になりますので、是非とも押さえておいてください。

「壊滅」の類語

ここでは「壊滅」の類語を解説していきます。

「壊滅」の類語としては、「擂り潰す」(すりつぶす)、「打ち壊す」(うちこわす)や「滅ぼす」(ほろぼす)が類語として挙げられます。

これらの類語としては、「壊滅」と殆ど同じ意味や意味合いを持っております。

よって類語となるのです。

把握しておいてください。

「壊滅」の対義語

次は「壊滅」の対義語を説明します。

「壊滅」の対義語としては、「再建」(さいけん)「再建途中」(さいけんとちゅう)、「復旧」(ふっきゅう)や「復興」(ふっこう)等が対義語となります。

これらの言葉の意味としては、壊れてしまい失ってしまった物や事柄に対して、また光が見えるように努力する意味や意味合いがある言葉になります。

よって対義語として成立するので、参考になれば幸いです。

「全滅」の意味

ここの項目では「全滅」(ぜんめつ)の意味をご説明致します。

「全滅」の意味としては、存在していた物や人、組織等が、何一つ残らずに滅んで消え去る意味を持っております。

そして、故意に対象となる物や組織を滅ぼす際にも使いますので、把握しておいてください。

「全滅」の使い方

「全滅」の使い方を見ていきます。

「全滅」を使う際は、相手を滅ぼす際や、対象となる物や組織が滅んで消え去ってしまった際に使うと理解しておいてください。

よって「全滅」の使い方としては、「私の所属していた部隊が総力をあげて戦った結果、全滅してしまった」というのが妥当な使い方になるでしょう。

把握してください。

「全滅」を使った例文

この項目にて「全滅」を使った例文を書いていきます。

・『全滅してしまった』
・『敵艦隊を全滅するという任務は、我が艦隊で請け負っていると艦長が仰っていた』
・『全滅する前に後退することが得策だと上層部に具申してきた』
・『全滅してしまっては今後の行動に支障をきたすどころではない』
・『会社が全滅してでも今回のビジネスに乗り出すと言っていた』
以上が「全滅」を使った例文です。

これらの使い方を学んで、ご自分で応用等してみてください。

「全滅」の類語

次は「全滅」の類語を解説していきます。

「全滅」の類語としては、「全部パーになる」「皆殺し」(みなごろし)、「殲滅」(せんめつ)等が類語となります。

これらの類語の意味としては、全て失うことや無くなることを意味しておりますので、「全滅」の類語としては相応しい類語となります。

参考にしてみてください。

「全滅」の対義語

「全滅」の対義語を取り上げていきましょう。

「全滅」の対義語としては、「立て直し」「立て直す」等が対義語となるでしょう。

これらの対義語の意味としては、なくなった物や組織、戦力等を努力して立て直す人や物を指しているので、対義語として成り立ちます。

覚えておいてください。

「壊滅」と「全滅」の違い

「壊滅」「全滅」の違いをご説明致します。

「壊滅」「全滅」の違いを取り上げますが、1. 2や例文や使い方を把握することで、違いは見えてくることでしょう。

「壊滅」というのは、ひどい損傷を負った物や組織が機能しなくなってしまう状態の事です。

僅かな戦力や経済力等を表す際に使う表現になります。

ポイントとしては、「全滅」はしていない意味になりますので、把握しておいてください。

「全滅」というのは、「壊滅」よりもひどい状態を意味しております。

よって僅かな戦力や経済力、立て直す力さえも全部が全部無くなることです。

もっと分かりやすくするために数字用います。

先ず基準になる数字が100としてください。

100を基準とした時に、「壊滅」の場合は、「100あったのに、今は2~3しかない」という状態です。

「全滅」の場合は、「100あったのに、今はもう0。

これは立て直しもできない」
という状態の事になるのです。

以上が「壊滅」「全滅」の違いですので、押さえておいてください。

「壊滅」と「全滅」の使い方の違い

最後に「壊滅」「全滅」の使い方の違いを説明していきましょう。

「壊滅」を使う場合は、僅かな力がある状態と認識してください。

「全滅」は文字通り、立て直しもきかないほどに全部が無くなることです。

前者の場合は、「あの戦いで壊滅したものの、最後に一石を投じることくらいはできる」というのが分かりやすいでしょう。

後者は、「あの戦いによって全滅したので、降伏するしかない」というのがイメージしやすいはずです。

参考にしてもらえると有難いです。

まとめ

「壊滅」というのはひどい損傷を負った物や組織が対象となります。

そして、再起までに時間がかかる場合の時にも使いますが、辛うじて「全滅」はしていない状態の事を意味します。

一方で「全滅」というのは、「壊滅」よりもひどい打撃を受けている状態です。

その打撃によって、存在していた物や人、組織等が次々と倒れ、無くなり、何もない状態の事です。

もっと言いますと、「0」という状態です。

参考になれば幸いです。

状態
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