この記事では、「該当」と「相当」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
それでは見ていきましょう。
「該当」の意味
最初に「該当」(がいとう)の意味をご説明致します。
「該当」の意味の方は、対象になる人や物があることが条件です。
そして、求めるor求められている内容に当てはまり、対処や対応ができるという意味として使うことが多いのです。
「該当」という言葉は意外に日常的に使うこともありますし、病院での問診票やアンケートなどでも用いられる言葉になります。
「該当」の使い方
次は「該当」の使い方を解説していきます。
「該当」と使う時は、対象になる人間や物が、求めている内容に当てはまり、対処や対応が可能な際に使うと理解してください。
それでは「該当」の具体的な使い方を見てみましょう。
「飛行時間が1000時間以上のパイロットに該当する者を集めて、早急に精強な戦闘機隊を編成する必要がある」という使い方ができます。
その他の使い方としては、「持病持ちに該当する方は、エントリーを受け付けできません」などというふうに使うことも可能です。
以上が「該当」の具体的な使い方とします。
「該当」を使った例文
使い方を把握した後は、「該当」を使った例文を用いてみます。
・『妻子持ちに該当する者は、会社からボーナスを多く受け取れる』
・『アンケートに該当する内容がなかった』(否定文として使った例です)
・『実戦経験者に該当するパイロットを、各基地に配属し、新米パイロットに操縦を教える役割を与えよう』
・『肥満体型に該当する』
・『職業は自由業に該当すると言われた』
「該当」を使った例文としては以上となります。
これらを把握して、ご自分で応用などをして使うことも知識向上に繋がります。
「該当」の類語
例文の次は、「該当」の類語を取り上げていきます。
「該当」の類語としては、「適応」(てきおう)や「適合」(てきごう)、「即応」(そくおう)などが類語として考えられます。
これらの意味としては、求められている内容に対して、順応できているという意味になります。
したがって「該当」の類語となります。
「該当」の対義語
それでは「該当」の対義語の方も見てみます。
「該当」の対義語、それは「非該当」(ひがいとう)や「該当しない」、「当てはまらない」などが対義語になります。
「該当」というのは、当てはまるという意味をもっております。
(ザックリ言いますと)
それに引き換え、対義語の意味は、求められている内容に対して当てはまらない、適合などしないという意味になります。
対義語の方も押さえておくと、言葉の知識が高くなっていくことでしょう。
「相当」の意味
ここでは「相当」(そうとう)の意味を取り上げます。
「相当」の意味として、物の値段や、人や機械の稼働状態が、それなりの度合いに対応している時という意味です。
その他の意味としては、程度(ランク)を意味しております。
「相当」の意味はこのように価値や度合い、程度などを表しております。
「相当」の使い方
意味の次は、「相当」の使い方を取り上げます。
「相当」を使う時は、物の価値や人の稼働状態で、ふさわしいレベルに達している時に使うことが多いのです。
その他の使い方で多いのは、価値や程度を表す際に使います。
「相当」をどのように使えるのか見てみます。
「100万円相当のプレゼントを贈ってくれた」という使い方は、物の価値を意味した使い方です。
もうひとつの使い方は、「航空兵力は約6000機になりますので、相当な量になります」というのは、物の程度を意味しております。
これらの使い方を、押さえておくことで、ご自分でも使い方について考える機会が増えることでしょう。
「相当」を使った例文
次は「相当」を使った例文を書きます。
・『この攻撃力は、戦艦大和の主砲弾に相当する』
・『相当の覚悟して会社を立ち上げたのだろう』
・『今回の売り上げは、相当なものだったと会長が言っていた』
・『相当ダイエットを頑張ったのだろう』
・『あのスーツの値段は、相当したはずだ』
以上が「相当」を使った例文です。
この例文をベースにして、アレンジなどをして、実際に口に出してみることで、具体的な使い方などを想像できるようになるものです。
やはり何事も体験です。
「相当」の類語
この項目では「相当」の類語に対して解説します。
「相当」の類語は、「随分」(ずいぶん)、「余程」(よほど)や「適度な」(てきどな)などが類語になります。
これらの類語の意味は、度合いが著しい場合、尋常ではない時や至って普通と判断できるという意味合いなどを表す際に使う言葉になります。
類語と一緒に覚えることで、言葉の楽しさも学べるものです。
「相当」の対義語
次の項目において「相当」の対義語を取り上げます。
「相当」の対義語としては、「不当」(ふとう)になると考えました。
この「不当」の意味ですが、条件などに適していないという意味や、筋が通っていないという意味があります。
「相当」と「不当」をよく見て、ご自分で例文などを作ってみるのも面白いかもしれません。
「該当」と「相当」の違い
ここでは「該当」と「相当」の違いをご説明致します。
「該当」というのは、求められている内容に対して、当てはまり、それなりに対処や対応ができるという意味があり、それらを表す際に使います。
そして、「相当」の場合は、程度(ランク)を意味したり、物の値段や人の稼働状況によって得られる結果などに適合するという意味があります。
「該当」と「相当」の違いとしては、前者は「あてはまる」ということと、後者は「程度」を表したり、「得た結果」などを表すことが多いという違いがあります。
「該当」と「相当」の使い方の違い
最後の項目において「該当」と「相当」の使い方の違いを取り上げて、この記事は終わりとなります。
「該当」を使う場合は、求められている内容に当てはまる場合に使います。
「元芸能人に該当する人間だ」というのが、非常に分かりやすい「該当」の使い方になるはずです。
「相当」を使う時は、程度や得た結果を表す時に使うものです。
「学校での成績順位は相当のものだと聞いている」というのは、得た結果を意味した使い方です。
そして、「刑事として犯人を逮捕した数は、相当なはずだ」という使い方は、程度を意味しているのです。
以上が使い方の違いです。
まとめ
まとめとしては、「該当」というのは求められている内容や条件に対して、当てはまるという意味になります。
「相当」というのは、程度(ランク)や得た結果などを意味する際に使います。