この記事では、「引退」と「隠退」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
前者は何となく意味は分かるかもしれませんが、後者の方は初めて見るという方も多いのではないでしょうか。
慣れない言葉だからこそ、詳しく知る必要があります。
「引退」の意味
最初は「引退」(いんたい)の意味をご説明致します。
「引退」の意味としては、自分が現役で活動している表舞台から去るという意味です。
また、スポーツ選手などや芸能人が芸能界やスポーツ界から去る際にも使う表現として認知されているでしょう。
「引退」の使い方
この項目において「引退」の使い方を解説していきます。
「引退」を使うことを迫られた場合は、芸能人などが一般人になる際や、仕事などの表舞台から去る時に使います。
ではどのようなケースで使うことが多いのか、「引退」の言葉を使って表してみます。
「30年続けてきた定食屋の店主が明日、引退するそうだ」 この使い方は、一般人が仕事という表舞台から去る意味を表しております。
「キャンディーズの引退から40年以上の月日が流れた。
ランちゃん、ミキちゃん、スーちゃんは永遠のアイドルだ」 これは過去の芸能人が、引退したという意味を示しているのです。
「引退」を使った例文
それでは「引退」を使った例文を書いていきます。
・『優秀な後輩がいるので、安心して引退できる』
・『引退したら、オーストラリアへ旅行へ行くのが長年の夢だった』
・『引退するには、まだ早すぎると周囲が引き留める』
・『引退してしまうと、毎日がつまらないものなのだろうか』
・『引退宣言したものの、5年後に復帰した芸能人だ』
「引退」を使った例文は以上となりますが、これらを色々といじってみることで、色々な例文が完成させられます。
「引退」の類語
それでは「引退」の類語を説明します。
「引退」の類語としては、「リタイア」や「ドロップアウト」、「定年退職」(ていねんたいしょく)、「辞める」などが類語になります。
これらの意味は、定年や諸事情などで仕事などを辞める意味になります。
類語も把握しておくことで、使う幅がとても広がります。
「引退」の対義語
次は「引退」の対義語を取り上げていきます。
「引退」の対義語は、「デビュー」(戦)、「現役」「活躍中」などが対義語になるでしょう。
これらの意味は、現役で活動したり活躍、芸能人等がデビューしたり、ボクサーなどがデビュー戦するという意味や意味合いで使われます。
対義語も解釈しておくと、言葉を使うのが楽しくなります。
「隠退」の意味
ここでは「隠退」(いんたい)の意味をご説明致します。
「隠退」の意味としては、めまぐるしい現代の社会活動を全て辞めて、世の中から身を引くことです。
分かりやすく言うと、「隠居」(いんきょ)の意味合いが強いと理解すると非常に納得がいくでしょう。
「隠退」の使い方
上で解説したように、「隠退」とは、現代の社会活動を全て辞めたうえで、世の中から身を引いて静かに暮らす意味です。
よって「隠退」を使う場合は、隠居的な意味合いで使います。
それでは具体的な使い方を解説します。
「東京を去り、自然の多い岐阜に隠退した」
このような使い方が非常に理解しやすいはずです。
基本的に若い世代よりも、年齢層の高い年代に使うということも覚えておくといいでしょう。
「隠退」を使った例文
次は「隠退」を使った例文を書きます。
・『僕のお爺ちゃんは、海辺の町へ隠退している』
・『隠退して一人静かに暮らそう』
・『隠退して、自然に触れる機会が多くなりました』
・『隠退して孫と出かけるのが楽しみである』
・『世の中が嫌になった。もう隠退する』
これらが「隠退」を使った例文です。
最後の例文は非常にインパクトの強い例文になりましたが、やはり言葉を学べば学ぶほどに、このような例文ができるということも分かっていただけたはずです。
「隠退」の類語
「隠退」の類語の項目になりました。
それでは類語を取り上げてみます。
「隠退」の類語は、「引きこもる」や「自由人」(じゆうじん)、「孤高」(ここう)、「隠居」(いんきょ)などが類語になります。
これらの意味や意味合いとしては、世の中を完全に避けている状態や世捨て人、定年したお年寄りなどを表しているのです。
「隠退」の対義語
「隠退」の対義語の項目です。
対義語を見ていきましょう。
「隠退」の対義語は、「活動」(かつどう)や「現役」(げんえき)などが対義語になります。
対義語の意味としては、現役で活躍中の人や選手、世の中で活動している人や物を意味しております。
対義語と「隠退」を見比べてみて、実際に書き出して例文などを作ってみるのも、面白いものです。
「引退」と「隠退」の違い
ここでは「引退」と「隠退」の違いをご説明致します。
「引退」とは、仕事の舞台から去ったり、芸能人が一般人になる意味があります。
(スポーツ選手も同じです)
「隠退」というのは、世の中から完全に身を引いている状態です。
隠居なさっているご老人などを参考にすると、非常に分かりやすいでしょう。
後者は隠居的意味合いが強いのです。
一方で前者は、仕事や煌びやかな世界から身を引くだけで、社会活動はするという意味になります。
よくこれらの違いを頭の中で理解しておいてください。
「引退」と「隠退」の使い方
最後に「引退」と「隠退」の使い方を取り上げます。
「引退」を使う際は、簡単に言うと表舞台から去るという意味です。
芸能人やスポーツ選手の引退を想像してください。
「隠退」というのは、世の中から完全に身を引いた状態の人です。
定年した人や孫と遊んでいる隠居しているご老人などを想像すると非常に分かりやすいのです。
前者の使い方は、「引退するのは名残惜しいが、別な世界で頑張りたい」
後者は、「隠退して、ゆったりと暮らしている。
たまに孫にお小遣いをあげるのが生きがいだ」
このような使い方の違いがありますので、よく解釈して実際に使う時に活かしてみてください。
まとめ
まとめは、「引退」というのは、社会活動はするものの、仕事や表舞台から去るという意味です。
「隠退」の場合は、社会活動をせずに世の中から完全に身を引く意味です。
隠居的意味になります。