この記事では、「なかなか」と「結構」と「割と」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なかなか」とは?
「なかなか」は「中々」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「予想した程度を上回る様子」という意味で、期待以上であることです。
2つ目は「簡単には実現しない様子」という意味で、ものごとが理想通りに進まないことです。
上記に共通するのは「意外に度合いが大きいこと」という意味です。
「なかなか」の使い方
「なかなか」は名詞・形容動詞として「中々だ・である」「中々のデザイン」などと使われたり、副詞として「中々難しい問題だ」などと使われます。
基本的に、予想した程度をかなり上回っている様子や、容易に実現できない様子に使われる言葉です。
「なかなか」の例文
・『彼の英語は中々のレベルだ』
「結構」とは?
「結構」は「けっこう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「優れていて申し分ない様子」という意味で、欠点がなく満足がいく様子のことです。
2つ目は「それで納得できる様子」という意味で、それで問題ないことです。
3つ目は「それ以上必要ない様子」という意味で、ものごとを柔らかく断る時の表現です。
上記に共通するのは「満足している」という意味です。
「結構」の使い方
「結構」は名詞・形容動詞として「結構だ・である」と使われたり、形容詞として「結構な腕前」などと使われたり、副詞として「結構役に立つ」などと使われます。
基本的に、申し分なく良い状態であることに使われる言葉です。
「結構」の例文
・『今回の旅行は結構高くついた』
「割と」とは?
「割と」は「わりと」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目はは「思ったよりもある程度を超えていること」という意味で、自分が予想していた程度よりも割合的に大きい様子のことです。
2つ目は「思ったよりも良い状態であること」という意味で、自分が予想していたものよりも品質や機能などが良く、気に入る様子のことです。
上記に共通するのは「思った以上に良い」という意味です。
「割と」の使い方
「割と」は「割に」が変化した言葉で、副詞として「熱が出たのに割と元気だ」などと使われます。
基本的に、何かと比較して思ったよりも高い程度であることや、良い状態であることに使われる言葉です。
「割と」の例文
・『このお店は都心にあるのに割と値段が安い』
「なかなか」と「結構」と「割と」の違い
「なかなか」は「予想した程度をかなり上回っている様子」「容易に実現できない様子に」という意味です。
「結構」は「申し分なく良い状態であること」という意味です。
「割と」は「何かと比較して思ったよりも高い程度であることや、良い状態であること」という意味です。
まとめ
今回は「なかなか」と「結構」と「割と」について紹介しました。
「なかなか」は「予想をかなり上回る」、「結構」は「申し分ない」、「割と」は「思ったよりも良い状態」と覚えておきましょう。