この記事では、「敗れる」と「負ける」と「破れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「敗れる」とは?
「敗れる」は「やぶれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「争いごとで屈服する」という意味で、相手と戦って力が及ばず降参することです。
2つ目は「勝負ごとで劣る」という意味で、相手と優劣を競って劣った結果になることです。
上記に共通するのは「競って劣る」という意味です。
「敗れる」の使い方
「敗れる」は動詞として「敗れる・敗れた」と使われたり、副詞として「試合に敗れて泣く」などと使われます。
基本的に、争いごとで相手に叶わず屈服することや、優劣を競って負けることに使われる言葉です。
「敗れる」の例文
・『決勝戦で長年の宿敵に敗れる』
「負ける」とは?
「負ける」は「まける」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手と戦ったり争ったりして、相手に劣る結果になること」という意味で、「敗れる」と同じ意味です。
2つ目は「他と比べて圧倒的に劣ること」という意味で、大勢の中で自分の程度が劣る様子のことです。
3つ目は「欲望や感情を抑えられないこと」という意味で、つい魅力的で楽な方向を選んでしまうことです。
4つ目は「値段を安くする」という意味で、商売で客に有利にすることです。
5つ目は「薬品などにかぶれる」という意味で、アレルギーにより皮膚が炎症を起こすことです。
「負ける」の使い方
「負ける」は動詞として「負ける・負けた」と使われたり、副詞として「負けて逃げる」などと使われたり、名詞として「負けを認める」などと使われます。
基本的に、相手と競って劣る結果になることや、気持ちを抑えられないことに使われる言葉です。
「負ける」の例文
・『試合に勝って勝負に負ける』
「破れる」とは?
「破れる」は「やぶれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「裂けたり穴が開いたりして、もとの形が崩れること」という意味で、ある部分が傷ついたり損なわれることです。
2つ目は「今まで続いていた状態が損なわれる」という意味で、ある状態がそこで終わり、良くない状態に突入することです。
3つ目は「成り立たずに終わる」という意味で、不毛な結果になることです。
上記に共通するのは「損なわれる」という意味です。
「破れる」の使い方
「破れる」は動詞として「破れる・敗れた」と使われたり、副詞として「破れて去る」などと使われたり、名詞として「破れを繕う」などと使われます。
基本的に、避けたり穴が開いたりして形が崩れることや、今までの状態が損なわれることに使われる言葉です。
「破れる」の例文
・『子供がボールを投げてふすまが破れる』
「敗れる」と「負ける」と「破れる」の違い
「敗れる」は「争いごとで相手に叶わず屈服すること」「優劣を競って負けること」という意味です。
「負ける」は「相手と競って劣る結果になること」「気持ちを抑えられないこと」という意味です。
「破れる」は「避けたり穴が開いたりして形が崩れること」「今までの状態が損なわれること」という意味です。
まとめ
今回は「敗れる」と「負ける」と「破れる」について紹介しました。
「敗れる」は「力で屈服すること」、「負ける」は「相手に劣ること」、「破れる」は「損なわれること」と覚えておきましょう。