この記事では、「補完」と「補間」と「補足」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気のある3つの言葉には、どのような意味の違いがあるでしょうか。
「補完」とは?
「補完」は「ほかん」と読みます。
「補完」は、「不十分な部分を補って、完全なものにすること」という意味があります。
「補完」の言葉の使い方
会社の後輩の仕事をチェックしたところ、不備が見つかるかもしれません。
そこで、先輩社員が不備を補い完全な仕事に仕上げる場合、「後輩の仕事の不備を、先輩社員が補完する」という文章にできます。
また、本業の収入が物足りず、生活が苦しい場合、不足分を副業で補おうとするかもしれません。
このような場合は、「足りないお金を、副業によって補完する」という文書を作ることができます。
「補間」とは?
「補間」は「ほかん」と読みます。
「補間」には「すでに知っていること、得ている数値を使い、分からない部分の数値を求めること」という意味があります。
このように理数系のことに対して使われる言葉になります。
「補間」の言葉の使い方
ある地域の人口の変化について調べた時、その調査結果に基づく数値を使って、日本全国の数値を割り出そうとするような場合、「Aエリアの人口の変化を表す数値に基づいて、全国の数値を補間する」などという文章を作ることができます。
「補足」とは
「補足」は「ほそく」と読みます。
「補足」は「不十分なところを付け足して、補うこと」という意味があります。
「補足」の言葉の使い方
会議の席で、誰かの発言が不十分で、意味が伝わり切っていない場合があります。
このような時、他の出席者が不十分なところを付け足し補うかもしれません。
この場面は、「Aさんの会議のおける発言が不十分だったため、Bさんが補足説明をした」という文章にできます。
また、自分の容姿に魅力が不足していると感じて、洋服などにお金をかける場合は、「容姿の悪さを、服装で補足する」などという文章を作ることができます。
「補完」と「補間」と「補足」の違い
「補完」は、「不十分な部分を補って、完全なものにすること」という意味があります。
「補間」には「すでに知っていること、得ている数値を使い、分からない部分の数値を求めること」という意味があります。
さらに「補足」は「不十分なところを付け足して、補うこと」という意味があります。
3つの言葉は、不十分なものを補う場合に使う言葉になります。
ただし不十分なものを補って、「完全にする」場合は、「補完」という言葉を使い、「補おうとする」場合は「補足」を使うという違いがあります。
また、数字のデータなど、理数系の場面で使う場合は、「補間」を使うようにしましょう。
まとめ
「補完」と「補間」と「補足」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。