「鷹揚」と「大様」の違いとは?分かりやすく解釈

「鷹揚」と「大様」の違い生活・教育

こちらの記事では、「鷹揚」「大様」の違いについて分かり易い形式で説明致します。

「鷹揚」とは?

鷹揚とは、おうようという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、鳥の名前であるタカという意味の鷹の漢字に、高く上がるとか声を大にして述べる等の意味がある揚の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ鷹揚は、小事に拘る事はなくゆったりとしている様子を表すのです。


「鷹揚」の使い方

鷹揚は、自信に満ち溢れる等して心に余裕があって悠然と構えている様に対して使われる言葉となっています。

心にゆとりがあるが故に、目先の事に拘る事はなくゆったりと構えている様子を表す際に使用されているのです。

他にもおっとりとして優雅だったり上品に振る舞う様に対しても、この鷹揚という言葉が使われていたりします。


「大様」とは?

大様は、おおようという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、形や規模がおおきいとか物事の程度が甚だしいといった意味を持っている大の文字に、ありさまや決まった形等の意味を有する様の文字を加える事で完成した言葉となっています。

以上の点から大様は、落ち着きがあってせこせこしない様子を示すのです。

「大様」の使い方

大様は、落ち着いているが故に小さな事に左右されないといった意味で用いられる事が多い言葉となっています。

大様な性格という風に使用される事が多く見られ、小さな事に拘らないといった性質を示すのです。

もっとも大様は、大雑把とか大まかといった意味も表現するため、寛容で心が広いというポジティブな意味合いだけでなく、いい加減といったややネガティブな意味を含む事もあります。

そのためこの大様を用いる際には、受け手の捉え方に注意しなければなりません。

「鷹揚」と「大様」の違い

鷹揚と大様の文字表記を並べた上で見比べを行ってみれば、全然違う漢字が使用されている事に気付く事が出来ます。

所が鷹揚はおうようで、大様はおおようという風にかなり読み方が近い上に、持つ意味合いにも似ている部分があるので混同する恐れは十分にある組み合わせの言葉と言えるのです。

とはいえ漢字が違う事で、表現する意味にも違いが誕生しています。

まず鷹揚ですが、心に余裕があるため、小さな事に拘らないという意味を表すのです。

一方の大様の方は、落ち着きがあって小事に対してせこせこしないという意味を示します。

ただし大様には、大雑把というやや否定的な意味も表現可能です。

まとめ

2つの言葉は使用されている漢字は全然違うものの、読み方はかなり近い言葉同士となっています。

更にどちらも小さな事には拘らない、といった同じ様な意味を持つ言葉です。

もっとも用いられている漢字が違う事で、示す意味にも相違点が生じています。

ちなみに鷹揚は、心に余裕があって悠然としている様を表す言葉であり、ポジティブな意味を持つ言葉です。

対する大様は、落ち着きがあるために小さな事を気にしないという意味を示すだけでなく、大まかや大雑把といった幾分ネガティブな意味も表現出来ます。