「否定的」と「批判的」と「懐疑的」の違いとは?分かりやすく解釈

「否定的」と「批判的」と「懐疑的」の違い生活・教育

この記事では、「否定的」「批判的」「懐疑的」の違いを分かりやすく説明していきます。

「否定的」とは?

「否定的」「ひていてき」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「人の意見や推測に対してそれは違うと打ち消すこと」という意味で、人の言うことを打ち消して別の主張を通そうとすることです。

2つ目は「あるものごとを認めないこと」という意味で、ある観念にとらわれてしまい、それ以外のことは受け入れないことです。

上記に共通するのは「他を打ち消す」という意味です。


「否定的」の使い方

「否定的」は名詞・形容動詞として「否定的だ・である」と使われたり、形容詞として「否定的な意見」などと使われたり、副詞として「否定的に考える」などと使われます。

基本的に、人の意見や推測などを打ち消す傾向があることや、あるものごとを認めようとしない傾向があることに使われる言葉です。


「否定的」の例文

・『部長はいつも私の意見に否定的な態度を取る』

「批判的」とは?

「批判的」「ひはんてき」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「既に決まっていることに対して文句を付ける傾向があること」という意味で、決まりや体制などに対して異論を唱えることです。

2つ目は「人の言動の誤りや欠点を指摘して、正すべきだと言う傾向があること」という意味で、人のすること敏感になり、すぐにミスや欠点などを指摘してくることです。

上記に共通するのは「異論を唱える」という意味です。

・物事に検討を加えて、判定・評価すること。
「事の適否を―する」「―力を養う」

・人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。
「周囲の―を受ける」「政府を―する」

「批判的」の使い方

「批判的」は名詞・形容動詞として「批判的だ・である」と使われたり、形容詞として「批判的なコメント」などと使われたり、副詞として「批判的にとらえる」などと使われます。

基本的に、既定のことに対して異論を唱える傾向があることや、人の言動の誤りや欠点を指摘する傾向があることに使われる言葉です。

「批判的」の例文

・『ネット上には批判的な意見が数多く投稿された』

「懐疑的」とは?

「懐疑的」「かいぎてき」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「ものごとの真偽を疑う傾向があること」という意味で、それが本当かどうか疑問を持つことです。

2つ目は「哲学で、ものごとの意味や価値などを信頼できない傾向があること」という意味で、ものの存在や真の意味などが信じられず答えを探し続けることです。

上記に共通するのは「疑いを持つ」という意味です。

「懐疑的」の使い方

「懐疑的」は名詞・形容動詞として「懐疑的だ・である」と使われたり、形容詞として「懐疑的な見方」などと使われたり、副詞として「懐疑的に見る」などと使われます。

基本的に、ものごとの真偽や意味、価値などについて疑う傾向があることに使われる言葉です。

「懐疑的」の例文

・『専門家は新薬の効果について懐疑的だ』

「否定的」と「批判的」と「懐疑的」の違い

「否定的」「人の意見や推測などを打ち消す傾向があること」「あるものごとを認めようとしない傾向があること」という意味です。

「批判的」「既定のことに対して異論を唱える傾向があること」「人の言動の誤りや欠点を指摘する傾向があること」という意味です。

「懐疑的」「ものごとの真偽や意味、価値などについて疑う傾向があること」という意味です。

まとめ

今回は「否定的」「批判的」「懐疑的」について紹介しました。

「否定的」「打ち消す傾向がある」「批判的」「異論を唱える傾向がある」「懐疑的」「疑う傾向がある」と覚えておきましょう。