「掛け橋」と「懸け橋」と「架け橋」の違いとは?分かりやすく解釈

「掛け橋」と「懸け橋」と「架け橋」の違い生活・教育

みなさんが「掛け橋」「懸け橋」「架け橋」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?

そこでこの記事では「掛け橋」「懸け橋」「架け橋」の違いを分かりやすく説明していきます。

「掛け橋」とは?

「掛橋(かけはし)」「断崖に沿っている険しい道に丸太や板などを棚の状態に掛け渡して道の補助とする橋こと」を指しています。

「粗末な板・丸太・蔦などを使って谷越えをした橋」でもあり、仮に作られたものです。


「掛け橋」の例文

ここで「掛け橋」の例文を見ていくことにいたしましょう。

具体的には以下のような使い方になってきます。

・『村にあった掛け橋が今回の台風で崩れてしまった』
・『山の裏側にある掛け橋はできてもう40年にもなる』
「掛け橋」はかなり簡素な橋のイメージであることが例文からも見えてきます。


「懸け橋」の意味

「懸け橋」「かけはし」という読み方になるのですが、「険しい崖に沿って通行するために板を棚のようにさしかけて造った道のこと」「谷や川など水の上にかけ渡した橋」を意味しています。

「懸け橋」の例文

引き続き「懸け橋」の例文を見て行きましょう。

具体的には以下のような文章が挙げられます。

・『この懸け橋ができてかなり年月が経っており、懸け替えが予定されている』
・『日本にはどれ程の数の懸け橋があるのだろうか?私の住んでいる地域でもかなりの数がある』
「懸け橋」もかなりシンプルな橋というイメージがありますが、日本国内にはかなりの数の「懸け橋」があるでしょう。

「架け橋」とは

「架け橋(かけはし)」とは「橋」という意味の他に「何かと何かをつなぐ役割を果たすもの」ということを比喩的に使う表現でもあります。

「架け橋」の例文

「架け橋」の例文は以下のようなものが挙げられます。

・『子供は未来をつなぐ架け橋と言っていいだろう』
・『今回のプロジェクトの成功がA社との架け橋になった』
「架け橋」「あることと他のことをつなぐ仲介役」という意味がありますが、上記の例文ではそのことが理解できます。

「掛け橋」と「懸け橋」と「架け橋」の違い

では、ここで「掛け橋」「懸け橋」「架け橋」の違いを見て行くことにいたしましょう。

どのような相違点があるのでしょうか?「掛け橋」「断崖などに沿った険しい道で丸太や板などを棚のように掛け渡して道の補助とする橋」という意味を持っています。

「懸け橋」「険しい崖に沿って通行するために板を棚のようにさしかけて造った道」「谷や川など水の上にかけ渡した橋」と意味になり、「掛け橋」「懸け橋」は同じ言葉として扱うことができます。

尚、「架け橋」「何かと何かをつなぐ役割を果たすものを比喩的に使う表現」のために「掛け橋」「懸け橋」とは異なる意味合いになっていくのです。

まとめ

ここまで「掛け橋」「懸け橋」「架け橋」の意味と違いを説明してきました。

これらの言葉は「かけはし」という同音異義語となりますが、意味を混同しそうになるので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。