「配電」と「送電」と「給電」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「配電」と「送電」と「給電」の違いとは?生活・教育

現代社会の暮らしはとても豊かで便利。

その恩恵をもたらしてくれているのが電気でしょう。

電気があるおかけで色々なことができるようになりました。

このような電気の用語に「配電」「送電」「給電」があるのですが、どのような意味があるかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「配電」「送電」「給電」の違いを分かりやすく説明していきます。

「配電」とは?

「はいでん」という読み方になる「配電」は、「電流と電力をさまざまな相手にに配ること」という意味をなしています。

電力事業を営む電力会社からの観点で言えば、「送電網から変電所を経由して受電した電力を需要家である一般家庭や企業・工場なとに供給することを意味しているのです。


「配電」の例文

・『電力会社では配電点検の巡視を定期的に行っている』
・『マンションの配電盤が故障した』
「配電」の例文を見ると、変電所から電力が配電されるだけでなく、マンションのような場合にさらに「配電盤」で電気を各戸に分ける設備でも使われます。


「送電」とは?

「送電」「そうでん」という読み方になります。

意味は「電線で電気を送ること」となりますが、電力事業者から見ると、「発電所で発電した電力を配電網まで供給するために電気を送ること」を差しています。

「送電」の例文

「送電」の例文は以下の通りです。

・『ここは特別高圧の送電線たがら近づいては危ない』
・『発電所で作られた電気を変電所まで送電する』

「給電」とは

「給電」とは「電力を供給すること」という意味があり「きゅうでん」という読み方をします。

「給電」の例文

「給電」の例文は以下の通りです。

・『パソコンに給電する』
・『給電はあそこのコンセントからね』

「配電」と「送電」と「給電」の違い

ここで「配電」「送電」「給電」の違いを見ていきましょう。

電力事業者が電気を作り出すところから説明するのが分かりやすいでしょう。

電気は発電所で作り出せますが、その電気は送電線を使い「送電」されます。

これが変電所まで送られ、そこから家庭や工場まで電気が送られるのが、「配電」となります。

そして、自宅のコンセントから家電製品やパソコン・テレビなどに電気を供給するのが「給電」というわけです。

機器や色々なものに電気を送り込むことと理解できます。

このように電気を作り、各所までに電気を送ること・配ることを配電」と「送電」「給電」などを言葉で使い分けているのです。

まとめ

「配電」「送電」「給電」の意味や違いを使い説明してきました。

私たちが何気なく使っている電気もこのような方法で発電所から各家庭まで送られていることを理解できると、いかに電気が作られていることが大変なものかが理解できるでしょう。

そのために日頃から電気のありがたさを改めて再認識しながら、節電に努めていくことが大切なのです。

それにより電気の安定供給が実現できるのですから。