役所に出す書類には、難しい言葉が付いているものもあります。
この記事では、「筆頭者」と「世帯主」の違いを分かりやすく説明していきます。
見分けにくい言葉を、今のうちに学んでおきましょう。
「筆頭者」とは?
筆頭者とは、戸籍のはじめに書かれている名前のこと。
戸籍謄本や戸籍抄本を開いたときに、1番上の項目に出てくる人のことです。
戸籍謄本とは父や母などの間柄や、長男や長女などの続柄について、くわしく記した書類のこと。
家族がいつ生まれて、いつ結婚して、いつ亡くなったのか。
ライフステージについても記されています。
この戸籍の最初に書いてあるのが、筆頭者。
筆頭者は世帯主であることもあれば、そうでは無いこともあります。
一概に同じではないので、注意が必要です。
誰が筆頭者になっているのか分からないときは、お住まいの区役所や市役所に行って手続きを。
「住民票の写し」を求めれば、戸籍の筆頭者を確認できます。
筆頭者が必要なのは相続などの手続きをするとき、年金の申請をおこなうときなどです。
「世帯主」とは?
世帯主とは、その世帯の代表のこと。
役所とのやり取りをするとき、主に中心となる人のことです。
そのため子供手当や選挙のお知らせなどの通知書は「世帯主となった人の名前」宛てにとどきます。
世帯主は誰がなってもいいのですが、一般的には収入が高い人。
家計を支える役割が高い人にあてられます。
お勤めの会社によっては、世帯主であることを条件に、家賃手当や転勤手当、テレワーク補助などを支給している企業もあります。
そのためそれぞれの家庭の事情を踏まえながら、世帯主を決めることがおすすめです。
また夫婦の収入が変わったとき、別居などによって世帯が移ったときなどは、お住まいの自治体に「世帯変更届」を出せば、いつでも世帯主の変更がおこなえます。
1人暮らしの方の場合は、自動的にその人が世帯主となります。
「筆頭者」と「世帯主」の違い
どちらもよく似ているので、間違えやすいです。
「筆頭者」と「世帯主」の違いを、分かりやすく解説します。
・戸籍と住民票の違い
筆頭者も世帯主も、どちらも行政の手続きで用いられる言葉です。
筆頭者と世帯主は同じものと勘違いしやすいのですが、答えはバツ。
たまたま筆頭者と世帯主が同じことはあるかもしれませんが、一致していない時もあります。
筆頭者とは、戸籍の始めに書かれた人のこと。
そして世帯主は住民票に書かれた、世帯の代表者です。
戸籍と住民票。
それぞれベースとなる書類が変わってくるので、覚えておくといいです。
まとめ
「筆頭者」と「世帯主」の違いを分かりやすくお伝えしました。
筆頭者とは戸籍の最初に書かれた人のこと。
世帯主とは住民票に記載された、その世帯の代表者です。
筆頭者は基本的には変えられませんが、世帯主は届け出を出せば自由に変更できます。
世帯主に条件はないので誰がなるのがベストなのか、夫婦でよく話し合うことが大切です。