「里帰り」と「帰省」と「帰郷」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「里帰り」と「帰省」と「帰郷」の違いとは?生活・教育

「里帰り」「帰省」「帰郷」
どれも同じような言葉に感じますが、それぞれ違いはあるのでしょうか?
この記事では、「里帰り」「帰省」「帰郷」 の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。

「里帰(さとがえ)り」の意味とは?

「里帰り」とは、もともと「新婦が、結婚後に初めて実家に帰ること」を意味していました。

婚姻俗習での「里帰り」は、新婦は結婚してから3日から5日後に実家へ帰ることが習わしでした。

また、昔は商家に仕える「丁稚(でっち)」「手代(てだい)」や武家に仕える「中間(ちゅうげん)」「小者(こもの)」など、他人の家で雇われて、家事や家業に従事する人たちを「奉公人」を呼びました。

その「奉公人」が実家へ帰ることにも「里帰り」が用いられていました。

現在では、「既婚女性が実家へ帰ること」の意味で使用されています。

ちなみに、既婚女性以外にも、外国へ移住した人や国外へ持ち出されていた美術品などのモノが故国へ戻る場合にも「里帰り」という表現が用いられます。

「里帰り」を使った例文

・『子供を連れて数日のあいだ里帰りするつもりだ』
・『妻は連休のあいだに里帰りしている』
・『海外に展示されていた画家の作品が里帰りを果たした』

「帰省(きせい)」の意味とは?

「帰省」とは、「故郷に帰ること」「故郷に帰って両親を見舞うこと」という意味の言葉です。

「故郷に帰ること」という意味では、後述する「帰郷」と同じですが、「帰省」はおもに「一時的に故郷に帰ること」「一時的な帰郷」というニュアンスで使用されています。

「帰省」「省」という字には「安否をたずねる」という意味があり、「帰省」はもともと「父母の安否を確かめるため、父母を見舞うための一時的な帰郷」を指していました。

逆に、「帰省」には「長期滞在の帰郷」「その地へ移り住むための帰郷」の意味は含まれません。

「帰省」を使った例文

・『今度のゴールデンウイークで妻、子供を連れて帰省する予定だ』
・『体調が優れなかったので、帰省は次の機会にすることにした』
・『帰省ラッシュに巻き込まれてしまう』

「帰郷(ききょう)」の意味とは?

「帰郷」とは、「故郷に帰ること」を意味する言葉です。

「故郷に帰ること」という意味では、先述した「帰省」と似ていますが、「帰省」「一時的な帰郷」を指しているのに対し、「帰郷」「故郷に帰ること」全般を指しています。

「帰郷」は、「帰省」と同じく「数日間の滞在予定で一時的に故郷に帰ること」から「長期の滞在予定で故郷に帰ること」まで含めています。

また、故郷に帰って、その地へ移り住む場合にも「帰郷」が用いられます。

「帰郷」を使った例文

・『今度のゴールデンウイークで帰郷する予定だ』
・『療養も兼ねて、半年ほど帰郷しようと思っている』
・『彼は都会で働いた後、両親の介護のために帰郷した』

まとめ

「里帰り」とは、もともと「新婦が結婚後に、初めて実家へ帰ること」を意味していましたが、現在では、おもに「既婚女性が実家へ帰ること」という意味で使用されます。

「帰省」とは、おもに「一時的な帰郷」を指して使用されます。

「帰郷」とは、「故郷に帰ること」を意味し、「帰省」のように一時的なものから、長期滞在予定、移住予定のものまで「故郷に帰ること」全般を指して使用されます。