「促進」と「催促」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「促進」と「催促」の違い生活・教育

この記事では、「促進」「催促」の違いを分かりやすく説明していきます。

「促進」と「催促」の違い

「促進」「催促」の違いについて紹介します。


「促進」と「催促」の使い方の違い

「促進」「ものごとがはかどる様に仕向けること」に使われます。

支援したり応援したりなど味方について、早くものごとが進む様にすることを言います。

「催促」「ものごとを早くする様に急き立てること」に使われます。

相手に対して一方的に「早くしろ」と伝えて急がせることを言います。


「促進」と「催促」の英語表記の違い

「促進」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「promote」で、「助長する」「昇進させる」「促進する」という意味があり、「プロモート」と日本語にもなっています。

“The government should promote econimic growth.”
(政府は経済成長を促進させるべきだ)
2つ目は「advance」「前進させる」「推進する」「促進する」という意味があります。

“Our company is advancing the education program for employees.”
(わが社は従業員向けの教育プログラムを促進させています)
「催促」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「urge」で、「責め立てる」「急がせる」「催促する」という意味があります。

名詞形は「urgent」になります。

“He uerged me to submit the data.”
(彼はデータを提出する様に私に催促してきた)
2つ目は「remind」「思い出させる」「催促する」という意味があります。

そのような効果のあるものは「リマインダー」と日本語にもなっています。

“She reminds me to respond for the request.”
(彼女は要望に対する返事を催促している)

「促進」の意味

「促進」haは「そくしん」と読みます。

意味は「ものごとが早くはかどる様に仕向けること」です。

あるものごとが早く進む様に、メッセージを伝えたり、ルールを決めたりなど、何らかの働きかけをすることを言います。

ただ口で「早くしろ」と言うだけではなく、何かしらの策を講じて、携わる人がやりやすい環境を作るという意味も含まれています。

「促」「うながす」とも読み、「しむける」という意味、「進」「すすむ」とも読み「前にすすめる」という意味、「促進」「前に進める様に仕向けること」になります。

「促進」の使い方

「促進」は、「あるものごとが早くはかどる様に、何らかの働きかけをすること」に使われます。

「促進する・した」と使われたり、「促進して」と副詞として使われたりします。

人に強制するのではなく、組織的に動いてものごとがスムーズに流れる様な状況にする時に使われる言葉です。

「促進」を使った例文

・『エコ運動を促進させるためにキャンペーンを開催する』
・『朝の挨拶運動を促進させるために、カードを作ってポイント制にする』
・『新商品の販売を促進させるために、大掛かりなイベントを開催する』
・『緑化計画を促進させるために、ホームページを作成して呼びかける』
・『消化活動を促進させようと胃薬を飲んだ』

「促進」の類語

「奨励(しょうれい)」
「ある事柄をよい見本として、同じくするように人に強く勧めること」という意味です。

「高校では電子辞書を使用する様に奨励されている」などと使われます。

「加速(かそく)」
「現在よりも速度を増す様にすること」という意味です。

「ワクチンの接種状況を加速させるために集団接種を行う」などと使われます。

「促進」の対義語

「抑制(よくせい)」
「おさえとどめること」「意識的に努力して衝動や強い感情・思考をおさえつけること」という意味です。

「感染者を減らすには、まず徹底的に人流を抑制することが大切だ」などと使われます。

「催促」の意味

「催促」「催促」と読みます。

意味は「ものごとを早くする様に急がせること」です。

相手に対して直接言ったり、電話やメール、手紙などで「早くしてください」と伝えることを言います。

「催促」は、相手が何らかの義務を負っている時に、一方的にするものであり、それに対して「催促」する側が支援するという意味はありません。

「催」「急がせる」という意味、「催促」「急がせる様に仕向けること」になります。

「催促」の使い方

「催促」「ものごとを早くする様に急がせること」に使われます。

「催促する・した」「催促される・された」と動詞を伴って使われたり、「催促して」と副詞として使われたりします。

「催促」は、あくまで自分が相手に対して「早くしてください」と要望するものであり、手助けをするものではありません。

また、法律的に義務がある場合、「催促」に応じないと訴えられることもあります。

「催促」を使った例文

・『彼にジュース代を借りたら、翌日さっそく催促してきた』
・『借りたDVDを半年間返していないので、そろそろ催促が来るかもしれない』
・『デートで彼におごってもらったものと思っていたら、ちゃっかり催促された』
・『告白されて迷っていたら返事を催促されてしまった』
・『借金の返済が遅れて毎日催促の電話がかかってくる』

「催促」の類語

「責っ付く(せっつく)」
「責任を果たすうに責めたり、つつきまわること」から転じて、「しきりに急がせる事や早くするようにしつこく言うこと」という意味です。

「貸した金を早く返せと責っ付かれて困っている」などと使われます。

「尻を叩く(しりをたたく)」
「人の尻を叩いてやらせること」から転じて、「人を励ましたり、責めたりしてやる気を起こさせること」という意味です。

「受験日が近づいてきたので、息子の尻を叩いて勉強させた」などと使われます。

「催促」の対義語

「黙認(もくにん)」「過失や好ましくない行為を、暗黙のうちに認め許すこと」という意味です。

「上司は彼女が全く残業せずに帰ることを黙認している」などと使われます。

まとめ

今回は「促進」「催促」について紹介しました。

「促進」「ものごとがはかどる様に仕向けること」「催促」「ものごとを早くする様に急き立てること」と覚えておきましょう。