この記事では、「柳宗悦」と「柳宗理」の違いを分かりやすく説明します。
柳宗悦とは?
柳宗悦とは日本を代表する思想家で、民藝運動を提唱し推進した人物として知られています。
民藝運動の父と呼ばれることもあります。
民藝運動とは、それまで美術的な価値が低いとされた日常使いの雑器に美を見出そうとする運動のことをいいます。
漆器や焼き物、染織といった無名の職人が作った雑器を発掘し、世の中に紹介し続けました。
また、柳宗悦は日本民藝館を創設し、初代館長に就任しています。
民藝という言葉も柳宗悦が作った造語で、民衆的工藝を略した言葉になります。
柳宗理とは?
柳宗理とは、柳宗悦の息子で20世紀に活躍したインダストリアルデザイナーです。
東京美術学校を卒業した後、日本輸出工芸連合会においてデザイナーとして働き始めました。
まだ、デザインという言葉が知られていない時代にインダストリアルデザインの研究を行います。
デザイン事務所を開設し、様々なデザインを手掛けました。
代表作はバタフライスツールで、ミラノで開催されたトリエンナーレで金賞を受賞しています。
また、キッチンツールのデザインも手掛けており、現在も柳宗理というブランドで販売されています。
柳宗理のキッチンツールは美しいデザインというだけではなく、使い心地が良いように機能性にも優れているのが特徴です。
柳宗悦と柳宗理の違い
柳宗悦と柳宗理は親子で、柳宗悦の息子が柳宗理になります。
柳宗悦は民藝運動を推進した思想家で、柳宗理はインダストリアルデザイナーとして活躍しました。
柳宗悦は日本民藝館を創設し初代館長を務めていますが、柳宗理も日本民藝館の館長を務めたことがあります。
柳宗理は3代目の館長です。
まとめ
柳宗悦は父親で、柳宗理は息子です。
柳宗悦は思想家で民藝運動を推進した人物として知られていますが、柳宗理はインダストリアルデザイナーとして活躍し様々なデザインを手掛けています。