この記事では、「門出を祝う」と「船出を祝う」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「門出を祝う」とは?
新しい生活を今までとは違う場所で始める人の背中を押し、祝ってあげることを「門出を祝う」【かどでをいわう】といいます。
例えば、高校までは実家暮らしだった娘が都会の大学に進学するとき、家を出て一人暮らしを始める人を祝う気持ちを表す言葉です。
また、自分の家を出て旅に出かけるといった意味があり、一人旅に出かける「姉の門出を祝うため港に行った」と使います。
「船出を祝う」とは?
新しく一からつくり上げた船を港に出すとき、関係者が集まってその姿を見送るのが「船出を祝う」【ふなでをいわう】です。
このような意味から、人が今までとは違う生活を始めることを祝うわけです。
とくに、手を取り合って愛する2人が船に乗り、今とは違う新天地で新生活を始めるといった始まりの地点を祝ってあげるという意味があります。
「門出を祝う」と「船出を祝う」の違い
「門出を祝う」と「船出を祝う」の違いを、分かりやすく解説します。
まったく別の場所や新しい世界で活躍するために家を出るとき、周囲が祝ってあげることを「門出を祝う」といいます。
また、愛し合う二人が結ばれるため結婚式を挙げるときは「大事な門出の日」といった言い方して、盛大に関係者は祝ってあげるのです。
もう一方の「船出を祝う」は、結婚した2人が新天地で幸せに生活を始めるとき盛大に祝ってあげれば、お互いに頑張って協力し合い、素晴らしい人生を築き上げるといった意味で使われています。
「門出を祝う」の例文
・『弟が都会で新生活を始めるので、家族は料理を作って門出を祝う』
・『結婚して実家を出る姉の華々しい門出を祝うため親戚が集まった』
「船出を祝う」の例文
・『転職する後輩の船出を祝うため、人気店の個室を予約した』
・『10代の若き夫婦の船出を祝うため、熱海の旅館で式を挙げた』
まとめ
似ている意味を持つ言葉ですが、異なる点が見られますので、自分なりにどのような使い方をすればいいか学び、使い分けてみるといいでしょう。