この記事では、「興味深い」と「興味津々」の違いを分かりやすく説明していきます。
「興味深い」と「興味津々」の違い
「興味深い」と「興味津々」の違いについて紹介します。
「興味深い」と「興味津々」の使い方の違い
「興味深い」は、「ある人やものごとが面白いと思い、心が引きつけられる様子」に使われます。
面白いと思ってその人やものごとに接することを言います。
「興味津々」は、「ある人やものごとに対して、もっと知りたいと思う気持ちが次々と湧いてくること」に使われます。
面白いと思い、更によく見たい、知りたいなどの気持ちが尽きないことを言います。
「興味深い」と「興味津々」の英語表記の違い
「興味深い」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「interesting」で、「面白い」「興味がある」という意味です。
“That sounds interesting.”
(それは興味深い)
2つ目は「fascinating」で、「魅力的で興味が湧く」という意味です。
“She told me a fascinating story.”
(彼女は興味深い話をしてくれた)
「興味津々」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「full of curiosity」で、「好奇心に満ちた」という意味です。
“My baby is full of curiosity to anygthing.”
(私の赤ちゃんはどんなことにも興味津々だ)
2つ目は「I’m all ears」で、「全身耳になる」=「興味津々」という慣用表現です。
“Is that so? I’m all ears.”
(そうなの?興味津々だな)
「興味深い」の意味
「興味深い」は「きょうみぶかい」と読みます。
意味は「人やものごとに対して、面白くて気持ちが引きつけられる様子」です。
ある人やものごとに対して面白いと思い、色々と考えたり、もっと知りたいと思うことを言います。
面白いと思う度合いは普通レベルで、常に気になる状態ではありません。
基本的に外部から入る情報を見聞きした時に、それに対して感じることを表します。
「興味深い」の使い方
「興味深い」は、「面白くて気持ちが引きつけられる様子」に使われます。
形容詞として「興味深い〇〇」と使われたり、副詞として「興味深く」と使われたりします。
その時に目で見たり聞いたりした人や物に対して「面白い」と思うことで一時的なことが多いのですが、人によってはその後自分で追求していくこともあります。
「興味深い」を使った例文
・『この小説は非常に興味深いテーマで書かれている』
・『彼の話はとても興味深くてつい聞き入ってしまった』
・『彼女はユーモアがあり、興味深い人物だ』
・『彼の説明は興味深いが、今はお断りしたい』
・『今回の講演は非常に興味深い内容だった』
「興味深い」の類語
・「関心度の高い(かんしんどのたかい)」
「積極的に知りたいと思う度合いが高いこと」という意味です。
・「注目度の高い(ちゅうもくどのたかい)」
「多くの世間の人が動向を気にしている様子」という意味です。
「興味深い」の対義語
・「無関心(むかんしん)」
「人やものごとに対して全く興味を持たないこと」という意味です。
「興味津々」の意味
「興味津々」は「きょうみしんしん」と読みます。
意味は「ある人やものごとを面白いと思い、もっとよく知りたいという気持ちが後からどんどん湧いてくること」です。
非常に強く興味を持ち、気になって仕方がない様子のことを言います。
「津々」は、「次々と湧き出る様子」「あふれ出る様子」という意味で、その状態が持続していることを表します。
「興味津々」と同じ読み方をする言葉に「興味津津」がありますが、こちらは「興味深い」から派生した言葉で、正しい表現ではありません。
「深々」は「ひっそりと静まり返っている様子」「寒さなどが身に染みる様子」という意味で、人の感情を表す言葉ではないのです。
「興味津々」の使い方
「興味津々」は、「面白いと思う気持ちが後からどんどん湧いてくること」に使われます。
四字熟語として「興味津々だ・である」と使われたり、「興味津々の様子」と使われたりします。
強く気持ちが引かれて、そのものごとで頭がいっぱいになる様子に使われる言葉です。
「興味津々」を使った例文
・『2才の息子と散歩したらアリに興味津々だった』
・『彼は新しいアプリに興味津々の様だ』
・『スィーツの話題をしたら部長が興味津々の様子だった』
・『自分のアイデアがどう生かされるのか興味津々だ』
・『野次馬が興味津々の様子で取り囲んでいた』
「興味津々」の類語
・「好奇心旺盛(こうきしんおうせい)」
「珍しいものごとや、自分が知らないものごとがあると、すぐに興味を持つこと」という意味です。
・「掻き立てられる(かきたてられる)」
「ある刺激に対して、強い感情や行動を起したいと強く欲すること」という意味です。
「興味津々」の対義語
・「無味乾燥(むみかんそう)」
「なんの面白みも風情もなくてつまらないこと」という意味です。
まとめ
今回は「興味深い」と「興味津々」について紹介しました。
「興味深い」は「面白くて心を引かれる様子」、「興味津々」は「面白いと思う気持ちが次々と湧いてくる様子」と覚えておきましょう。