この記事では、「監査」と「査察」と「視察」の違いを分かりやすく説明していきます。
「監査」とは?
「監査」は「かんさ」と読みます。
意味は、「企業や組織で、業務が正しく行われているか監督したり検査すること」という意味で、会計や業務が手順通りに行われているか、違法行為をしていないか、などを見張る職務のことを言います。
「監」は「見張る」「取り締まる」という意味、「査」は「調べる」という意味、「監査」で「見張って調べること」になります。
「監査」の使い方
「監査」は名詞として「監査する・した」「監査役」「会計監査」などと使われます。
基本的に、営利組織において、業務が正しく行われているかを取り締まる職務に使われる言葉です。
「監査」の例文
・『会計監査が入ることになり、経理部が緊張している』
「査察」とは?
「査察」は「ささつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「現状を見極めること」という意味で、何が起きているのか事実関係を見て明らかにすることを言います。
2つ目は「ものごとが正しく行われているかを見て調べること」という意味で、決まりに従ってものごとが行われてるかを、直接見て調べることを言います。
上記に共通するのは「見て調べる」という意味です。
「察」は「調べて明らかにする」という意味、「査察」で「調べて明らかにすること」になります。
「査察」の使い方
「査察」は名詞として「査察する・した」「査察が入る・入った」「査察官」などと使われます。
基本的に、組織内で生じることに対して事実を明らかにしたり、規程通りに行われているか調べることに使われる言葉です。
「査察」の例文
・『会社に国税局から査察が入ることになった』
「視察」とは?
「視察」は「しさつ」と読みます。
意味は「直接現地や現場に行き、実際の様子を見て確かめること」という意味で、ものごとの事実や現状を、現地に行き直接見て調べることを言います。
「視」は「目で見る」という意味、「視察」で「目で見て調べ明らかにすること」になります。
「視察」の使い方
「視察」は名詞として「視察する・した」と使われたり、副詞として「視察して」と使われたりします。
基本的に、組織内で生じることに対して、直接現地に出向いて目で見て調べることに使われる言葉です。
「視察」の例文
・『社長が新しく出来た工場の様子を視察する』
「監査」と「査察」と「視察」の違い
「監査」は「営利組織において、業務が正しく行われているかを取り締まる職務」という意味です。
「査察」は「組織内で生じることに対して事実を明らかにしたり、規程通りに行われているか調べること」という意味です。
「視察」は「組織内で生じることに対して、直接現地に出向いて目で見て調べること」という意味です。
まとめ
今回は「監査」と「査察」と「視察」について紹介しました。
「監査」は「調べて見張る」、「査察」は「事実や内容を調べる」、「視察」は「見て調べる」と覚えておきましょう。
