株式相場を分析する場合には、ある時点での傾向や調子に関して言及することになりますが、その時に使用される言葉は、「堅調」、「軟調」、「好調」などでしょう。
それでは、これらの言葉は、どういう意味でしょうか。
また、どんなところが違うのでしょうか。
この記事では、「堅調」と「軟調」と「好調」の違いを分かりやすく説明していきます。
「堅調」とは?
「堅調」とは、文字通りの意味は、「堅い調子」となります。
この時の「堅い」は、例えば、「期末テストでは、しっかり準備したので、80点は堅い」と言う場合に使われる「堅い」です。
使用シチュエーションを株式相場の世界に限定すれば、「相場が少しずつ上昇している状態」を表します。
つまり、フラットでもなく、急激な上昇や下降でもなく、少しずつ上昇しているということは、反発して逆方向に振れる可能性も低く、今後もその傾向が続くことを意味している場合が多いからです。
英語では「strong」です。
これは、「強い」という意味になります。
「軟調」とは?
「軟調」とは、文字通りの意味は、「軟らかい調子」となります。
しかし、普段の生活で使われることはほぼありません。
使用されるのは株式相場と、もうひとつは、ゴルフクラブのシャフトの調子という極めて限定したシチュエーションでしか使用しない特殊な言葉です。
株式の世界に限定すれば、「堅調」の逆の状態で、「相場が少しずつ下落している状態」を表します。
急激な下落ではないので、反発も無く、通常は、今後もその傾向が続くことが予想されます。
英語では、「weak」です。
これは、「弱い」という意味になります。
「好調」とは?
「好調」とは、「調子が良い」ことです。
この言葉は日常会話でも書き物の中でも、頻繁に登場する言葉で、わかりやすい意味です。
スポーツ選手のプレーの調子を評する場合や、普段の自分や他の人が、総合的に調子が良いことを好調」と言う場合も多いでしょう。
もちろん、株式相場においても、同じ意味で使用されます。
英語では、「good condition」が近いでしょう。
「堅調」と「軟調」と「好調」の違い
これらの言葉を並べる場合には、当然、株式相場を表す言葉として説明する必要があります。
つまり、相場が徐々に上昇しているような良い状況を「堅調」、逆に、相場が徐々に下落している状態を「軟調」、相場自体の調子が一般的な意味で良いことを「好調」と言います。
まとめ
この記事では、「堅調」と「軟調」と「好調」の違いを説明してきました。
これらは、主に株式相場を評するときに使用される言葉ですが、「好調」以外の2つは、日常生活では、ほぼ使用されない言葉です。
さらに、「軟調」に至っては、株価それでは、なぜこのような言葉が使われるのでしょうか。
それは、株式相場が独特な用語で溢れているからです。
つまり、極めて閉鎖された世界であるとも言えます。