診一文字で脈を見ることを表しますが、漢字一文字を付け加えるだけで意味合いが全く変わってしまう事になりました。
この記事では、「打診」と「触診」の違いを分かりやすく説明していきます。
「打診」とは?
「触診」と対になる意味合いならば、指や打診器で気になる部位を叩いて反応を見る事を指します。
それ以外では交渉相手の反応を確かめる意味合いを持ちます。
此方から相手に問題提起や提案をもちかける意味となりました。
「触診」とは?
医師の診察行為で気になる部位を触って診断する事です。
圧痛など患者の反応を見て、病気を推測します。
他には技術者が気になる部品を触って予想の範疇に動作しているか、劣化具合を確かめるメンテナンスする時にも使われます。
「打診」と「触診」の違い
この両者はともに医療用語として使われる共通分野があります。
しかし「打診」には比喩的表現もあるのは忘れてはいけません。
こちらから提起して反応を見る、様子をうかがう時のシチュエーションで使われます。
一方で「触診」に比喩的表現は存在しません。
代わりに様々な分野の技術職など現場の人間が機械の部品などの正常作動や劣化具合、不具合の有無を探る時にも使われます。
「打診」の例文
・『腹部の膨満感が気になっていたが、医者の打診ではどうやらガスだと所見された』
・『新監督から足の速さを活かすため、フォワードからサイドバックへのコンバートを打診された』
前者は医療を受けての台詞となります。
「触診」の後に行われる場合が多く、叩いた振動によりガスが溜まっているかなど内臓の状態を推測する行為に該当します。
後者は比喩的表現の「打診する」を使った例文となりました。
こちらからある要望・問題を提案・提起してみた様を表す言葉になります。
「打診した」だけの為、相手の反応については何も言及されていません。
「触診」の例
・『圧痛よりも腹部触診した部位が硬くなっているのは気がかりである』
・『オーリングとゴムパッキンを触診した結果、ゴムが柔軟性を失って気密性が低下しているようだ』
前者は医療現場でよく使われるやりとりと言っていいでしょう。
腹部の所見を取る際に触診は重要な役割を果たます。
後者は機器の気密性などに関わるゴムの硬度検査等で実際に行われています。
ビジネスシーンで触診に相当する言葉は「感触を確かめる」が近いと言えるでしょう。
こちらは「打診する」の後の状態を指し示す時に使われます。
まとめ
医療用語で使う「打診」と「触診」はフィジカルアセスメントの基本手順だと言っていいでしょう。
問診、視診の前に行われ聴診の前に行われる行為です。
また「打診」には比喩的表現が存在しているのが「触診」とは大きくちがう部分になります。
比喩的表現の場合は相手に問題・要望などを投げ掛ける意味合いとなりました。
また「触診」は医療用語以外にも機械の不具合の有無、部品の劣化具合を見極める時にも使われる言葉です。