「惰性」と「惰力」の違いとは?分かりやすく解釈

「惰性」と「惰力」の違い生活・教育

やめられずにダラダラと物事を続ける事を言葉で表現する時に思わず迷ってしまうことはないでしょうか。

この記事では、「惰性」「惰力」の違いを分かりやすく説明していきます。

「惰性」とは?

惰性は主に二つの意味合いを持ちます。

一つは物理学的にいう「慣性」を言い換えたもので、物体に外圧を加えなければ運動状態は慣性系に対して変わらない性質の事。

もう一つは比喩的表現で今まで続けてきた事象、癖、習慣などを意味しています。


「惰力」とは?

端的に言えば「惰性」に基づく力だと言っていいでしょう。

「惰性」に対しての作用点と考えるとわかりやすいと思われます。

長い年月に渡り続けられてきた習慣な風習、これを変化させない力を指します。


「惰性」と「惰力」の違い

簡単にいってしまえば「惰性」は性質で「惰力」はそれに作用する力だと言っていいでしょう。

具体的には旧来から続けてきた風習や習慣を「惰性」と考えるのならば、それを続けようとする気持ちや心情までも含むのが「惰力」であると言えます。

また言い方は変われどネガティブな意味合いを持つのは共通項だと言えます。

「惰性」の例文

・『水面に浮かんだ葉は風による「惰性」だけで動いていたが気づくと止まっていた』
・『サッカーのプロ選手になりたい夢があるのならば「惰性的」な練習態度はやめた方がいい』
例文の1つ目は風景のさまを描写したものとなりました。

特別なものはそこにはないと言っていいでしょう。

例文の2つ目は比喩的表現をしたもので、惰という漢字が示すネガティブな意味合いを持ちます。

ダラダラと流されるままの慣習を現したものです。

「惰力」の例文

・『惰力走行が許される運転場面は見通しの悪い交差点など徐行もしくは「微速走行」の時である』
・『朝のラジオ体操は小学1年生の頃からの惰力だけで続いている』
「惰性」と似た意味合いを持つ「惰力」ですが、比較すると実社会では使われにくい言葉だと言っていいでしょう。

よく使われるシーンは1つ目の例文の様に車に関するものになります。

運転免許試験や自動車教習所でクラッチを切っての「惰力走行」についての知識は必須事項のためご存じの方も多いはずです。

例文の2つ目は長年の習慣の名残りを意味したものとなりました。

ネガティブに聞こえますが「惰力で続ける」には前後の言い回しで継続は力、勢いで続けるなどポジティブな意味合いにも使われます。

まとめ

「惰性」「惰力」の違いは根本的に性質と作用力を表していると言っていいでしょう。

前者は「慣性」と言い換える事ができます。

また物体が惰性で動く様を表現することも可能。

比喩的表現で長らく続く風習や習慣といった意味合いも持っています。

「惰力」は使われる場面がやや限定されていると言っていいでしょう。

主に車の動く様を現した言葉となりました。

また習慣や風習でダラダラと続ける力の意味合いも持ちあわせています。