この記事では、「シロフォン」と「マリンバ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シロフォン」とは?
「シロフォン」は、木製の音板をもつ鍵盤打楽器の一種で「木琴」の仲間です。
音板の材質にローズウッド、カリンのような堅い木材が用いられることから、その音色は高音で硬質になっています。
一般的に「シロフォン」と呼ばれているのは、コンサートシロフォンで、音板の下側には共鳴管が備わっています。
音域は3オクターブ半から4オクターブになっています。
「マリンバ」とは?
「マリンバ」は、「シロフォン」と同様に、木製の音板をもつ鍵盤打楽器の一種で、「木琴」の仲間です。
音域は、4オクターブから5オクターブ半以上のものがあります。
マリンバの起源はアフリカと言われており、グアテマラでは「国の楽器」として指定されています。
のちに、ラテンアメリカのマリンバ音楽が米国に持ち込まれ、1910年代にマリンバ音楽や楽器開発が盛んになったそうです。
日本では1950年頃、キリスト教伝道活動中のラクーア音楽伝道団により、マリンバが広められたと言われています。
「シロフォン」と「マリンバ」の違い
「シロフォン」と「マリンバ」は、どちらも木琴の一種で、マレットや撥(ばち)などを用いて演奏されています。
また、調律の形式にも違いがあり、それが音色の決め手にもなっています。
「シロフォン」の特徴は、アジアが起源で、音板の材質による、きらびやかで硬質な音色です。
「マリンバ」の特徴は、アフリカが起源とされており、大きな音板と共鳴管による、深く豊かな低音の響きです。
どちらも奏者ひとりで演奏できる楽器ですが、「マリンバ」は広音域楽器として開発された種類もあり、奏者4人による楽曲もあります。
まとめ
「シロフォン」と「マリンバ」は、同じ木琴の仲間ですが、楽器の起源や音板の作り、調律などに違いがあることが分かります。
日本でも、小学校の音楽室などにマリンバが置いてあることも多く、親しみのある楽器と言えるでしょう。
興味のある方は、「シロフォン」と「マリンバ」を用いた音楽に触れてみてはいかがでしょうか。