この記事では、「クーデター」と「テロ」と「反乱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「クーデター」とは?
一般に暴力的な手段の行使によって引き起こされる政権の突発的な移動を指す言葉で、フランス語の「国家への一撃」「国家に対する打撃」が語源となっています。
最近ではミャンマーの軍事クーデターがあったこともあり、性質的に軍によるクーデターが目立ちますが軍によるクーデター以外のクーデターもありえます。
会社上層部の強引な解任劇などは暴力的手段ではありませんが比喩としてクーデターと言われます。
未遂に終わった場合は反乱行為とみなされ、基本的に処罰されます。
日本の226事件は陸軍青年将校らによるクーデター未遂事件にあたります。
「テロ」とは?
政治的な目的を達成するために暴力による脅迫(主に民間人を相手としたもの)を用いることを指す言葉で、テロリズムの略です。
ただし、反政府組織との争いが長い場合は取引などによって政治的目的を果たすというよりは破壊行動によって政権にダメージを与えることが目的となっている部分があります。
国連ではアメリカの貿易センタービルにおけるテロ事件以降、ハイジャックにおいて様々なテロ防止関連諸条約が定められています。
爆弾テロ、爆破テロなど行為+テロという言葉もあります。
国内テロ、国際テロという使い方もあり、日本発の国際テロは武装した状況で海外に向かうというスタートが非常に困難であることもあり、現在では発生しにくくなっています。
「反乱」とは
国家等の支配者に対し被支配層が個人または徒党により、暴力的、破壊的などの行動によって不満を表明し、その不満の原因解決を迫る、または被支配層みずからの不満の原因を解決しようとする行為を指します。
権力や支配者に背いて武力行動を起こすことという意味でもあり不満が頂点に達した結果起きるものとされ、反乱によって政権が転覆した場合は革命とも呼ばれます。
会社組織での反乱など比喩表現に使われることもあります。
「クーデター」と「テロ」と「反乱」の違い
「クーデター」と「テロ」と「反乱」は政権を暴力的に入れ替える目的で行われるものとされますが、テロは突発的ではなく長期的なものもあり、国外を対象としたものもあるなど広がりのあり、テロリストによる破壊行為も指すなど幅広い意味合いになっています。
反乱は歴史上から見るとクーデターや革命に失敗したケースを指すことが多いですが、反乱を起こすのは被支配層という特徴があります。
クーデターは軍部や上層部が行うという点が違いと言えます。
反乱とクーデターは会社などの組織での電撃的な社長解任など比喩表現で使われます。
まとめ
「クーデター」と「テロ」と「反乱」は基本的には政権を変化させようとする暴力的な行為という点は共通しており、クーデターはミャンマーで発生しています。
中東でのテロ行為が多く見られるのは政治不安に加えて、国と認められていない軍事政権やテロ組織が存在することなど多岐にわたった理由があります。