この記事では、「意に沿わない」と「意に添わない」と「意に染まない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「意に沿わない」とは?
「意に沿わない」は「いにそわない」と読みます。
意味は「心に思うことや考えに従っていかない」という意味で、相手の希望や要求などに付き従えないことです。
「意」は「心に思うこと」「気持ちや考え、意見」という意味、「沿わない」は動詞「沿う」に打消しの助動詞「ない」が付いた言葉で、「離れない様に付き従えない」という意味です。
「意に沿わない」の使い方
「意に沿わない」は動詞として「意に沿う・意に沿わない」と使われたり、副詞として「意に沿わず断られる」などと使われます。
基本的に、相手の希望や要求などの通りに従えないことに使われる言葉です。
「意に沿わない」の例文
・『顧客の意に沿わない住宅を設計しても意味がない』
「意に添わない」とは?
「意に添わない」は「いにそわない」と読みます。
意味は「心に思うことや考えから離れている」という意味で、相手の希望や要求となるものから外れていることです。
「添わない」な動詞「添う」に打消しの助動詞「ない」が付いた言葉で、「方針や基準となるものから離れる」という意味です。
「意に添わない」の使い方
「意に添わない」は動詞として「意に添う・意に添わない」と使われたり、副詞として「意に添わず決裂する」などと使われます。
基本的に、相手の希望や要求する基準から外れていることに使われる言葉です。
「意に添わない」の例文
・『こちらの意に添わない回答である』
「意に染まない」とは?
「意に染まない」は「いにしまない」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「気に入らない」という意味で、相手に馴染まず遠ざけたいと思うことです。
2つ目は「気が進まない」という意味で、相手に興味がなくその気になれないことです。
上記に共通するのは「気持ちが引き付けられない」という意味です。
「意に染まない」の使い方
「意に染まない」は動詞として「意に染む・意に染まない」と使われたり、副詞として「意に染まず断る」などと使われます。
基本的に、自分の気にいらないことや、気が進まないことに使われる言葉です。
「意に染まない」の例文
・『意に染まない縁談を持ち込まれて悩む』
「意に沿わない」と「意に添わない」と「意に染まない」の違い
「意に沿わない」は「相手の希望や要求などの通りに従えないこと」という意味です。
「意に添わない」は「相手の希望や要求する基準から外れていること」という意味です。
「意に染まない」は「自分の気にいらないこと」「気が進まないこと」という意味です。
まとめ
今回は「意に沿わない」と「意に添わない」と「意に染まない」について紹介しました。
「意に沿わない」は「相手の意見に従えない」、「意に添わない」は「相手の意見から外れている」、「意に染まない」は「気に入らない」と覚えておきましょう。