この記事では、「リハーサル」と「ランスルー」と「ゲネプロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
正しい意味をレッスンしていきましょう。
「リハーサル」とは?
リハーサルとは、本番を想定した練習のこと。
コンサートやミュージカル、テレビの収録用など幅広くおこなわれています。
ぶっつけ本番だと失敗してしまうので、司会者やタレントが事前にその中身を確認していきます。
それぞれの担当者が自分の作業を確認して、流れを掴んでいくのがリハーサルの目的です。
大きなコンサートだと、およそ1か月前からリハーサルが始まることもあります。
またミュージカルだと、何十回と回を重ねながらゴールを目指していきます。
良い作品を作るための練習作業がリハーサルです。
「ランスルー」とは?
ランスルーとは、本番さながらの通し稽古のこと。
おもにテレビ局で使われる言葉です。
本番でトラブルが発生しないように、番組の構成を確認していくのがランスルーの目的です。
そのため舞台上には完璧なセットが組まれて、プロデューサーが見守るなか、本番と同じように演出が組まれていきます。
カメラマン、音響、ADなども所定の位置について、緊張感のある時間がすぎていきます。
ランスルーという英語には「駆け抜ける」という、競走馬のような訳があります。
そのため本番と同じように、仮の通し稽古をするのがランスルーです。
「ゲネプロ」とは
ゲネプロとは、本番前におこなう「ラストの通し稽古」です。
何があってもこれが最後になるので、わかりやすくゲネプロと呼んでいます。
もともとゲネプロはドイツの言葉です。
そのためクラシックバレエなど、舞台の最終リハーサルをゲネプロと呼んでいました。
ゲネプロは公演当日に実施されることもあれば、数日前におこなわれる場合もあります。
出演者は本番と同じような衣装を着て、ヘアメイクもします。
スタッフ全員が参加する、最終テストがゲネプロです。
「リハーサル」と「ランスルー」と「ゲネプロ」の違い
それぞれ似ているので、間違えやすいです。
このうちランスルーとゲネプロは、通し稽古のこと。
最初から最後までシナリオ通りにやり抜く、長時間のテストです。
このうち本番前の、ラストチャンスがゲネプロになります。
ゲネプロはクラシックバレエの用語なので、現在でもミュージカルなどお芝居中心に用いられています。
対するランスルーはテレビの番組収録などで、よく聞く言葉です。
またリハーサルとは、仮のテストのこと。
音響のみ、映像のみ、ダンサーのみなど、部分ごとの練習をあらわします。
このうち「カメラリハーサル」と呼ばれるものは、カメラマンも入ったリハーサルを指します。
種類が豊富なのが、リハーサルです。
まとめ
「リハーサル」と「ランスルー」と「ゲネプロ」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも舞台やテレビで使われる表現です。
リハーサルとは部門ごとの、短いテストのこと。
ランスルーとゲネプロは、本番さながらの通し稽古です。
ランスルーはテレビ局で、ゲネプロはお芝居で用いられています。